らーめん自由区・東京ラーメンガイド全国各地のラーメン店リスト>埼玉県のラーメン店
埼玉県のラーメン店
麺家うえだ
【所在地】埼玉県新座市東北2-12-7 【お店の地図】
【定休日】月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌日休み)
【営業時間】
○11:30-16:00(平日)
○11:30-16:00/18:00-21:00(土・日・祝)
【最寄駅】東武東上線 志木駅 徒歩5分

【メニュー】
○鶏魚介らーめん600円、特濃魚介豚骨らーめん650円、辛特濃らーめん650円、鬼麺王700円、角煮らーめん850円、チャーシューメン950円
○塩らーめん600円、塩エビワンタンメン950円
○つけめん700円、辛鬼つけめん750円、肉野菜つけめん800円

【系統】2系統創作ラーメン

【お店について】
 2004年6月リニューアルオープン。以前は「鬼火山(1999年6月創業)」という屋号で牛骨ラーメンを提供していたが、BSEや鳥インフルエンザの影響で、店名とメニューを一新した。豚骨を軸に、コッテリとした「特濃魚介豚骨」と八王子ラーメンをイメージしたあっさりの「鶏魚介」の二本柱のメニュー構成で再スタート。女性店主は「みさえちゃん」の愛称で親しまれている。下校途中の小学生が水を飲みに立ち寄り、猫も訪れるという地元密着型のお店。
 駅より、新座中央通りを直進すると白い看板が見えてくる。竹箒(ぼうき)をつけた庇が個性的な店構え。店内に入り券売機で食券を買う。少し前まで、旧札が使用できなかった。食券に印刷された4:6の数字は魚と豚骨の主張の割合。奥に伸びた店内は、カウンター10席とテーブル4席。但し、奥のテーブル席は子供連れ優先席となっている。広い厨房に立つのは赤い帽子とTシャツ姿の名物店主とスタッフ1名。竹を随所に取り入れた内装で、壁には訪れたラーメン王やラーメニストの色紙が貼られている。落ち着いた照明で清潔感もある。水はセルフ、BGMはクラッシック。スープのトロミの濃度について、「ハード」か「ライト」かを注文の際にチョイス。

特濃魚介豚骨らーめん・麺家うえだ@志木
 本日は「特濃魚介豚骨らーめん・ハード」。スープは豚骨系に魚介をプラスし、醤油ダレがしっかりとした味付け。具を盛ってから香味油をジュッとかけるので温度は熱い。白茶色に濁った色から、濃厚そうな感じが漂う。麺を持ち上げるとスープの粘度が高いことがわかる。このスープは、骨を取り除いた手羽先と豚足の皮と肉をフードプロセッサーでペースト状にし、そのネットリしたものを注文ごとに小鍋に入れて、スープで溶いていく。トロミというよりはゲル状に近い。口の中にまとわりつくほどドロっとしていて、史上最高の濃度と形容してもいいかもしれない。都内では、同様にトロミのあるものも見かけるようになってきたが、その比ではない。但し、脂っこくもなく、しょっぱさも然程感じず、食べやすくはなっている。背脂は使用していないとのこと。ゼラチン質と旨みがギュッと詰まった感じだが、レンゲでスープを味わうと言うよりは、麺と一体となった味を楽しむと言う方が適切な表現か。ラーメンなのにスープ割りが可能というのも不思議ではあるが、妙に納得できてしてしまうところがその特性によるもの。麺は中太の緩やかなウェーブのあるストレート麺。低めの加水率でスープを吸い上げて美味しい麺。茹で加減はやや硬めでちょうど良い。箸で麺を持ちあげると心持ち重たく感じるのはスープが絡んでいるため。バラ肉のチャーシューは2cm位の厚手のものが2枚。ワインに漬け込んだ後に、煮込んで焼いたもの。焦げ目の色は強いが、苦くはなく香ばしい。肉の味はタレの味が滲み込んでいる。硬さは肉質を感じさせる。メンマは極太。部位によるものだろうが、繊維が残っていて、噛み切るのに苦労をした。青ネギともやし、その上に振りかけられた七味唐辛子は全体のバランスで考えると効果的。他の具は焼き海苔2枚。具の量は良心的。
 個性とパワーが強いため、決して、万人向けのラーメンとはいえない。過去の限定メニューを見ると、芸術作品とも言うべきラーメンの数々。その着想の面白さと遊び心が伝わってくる。正統派とは違う型破りなところが最大の魅力。
【掲載】2006年6月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
全国各地のラーメン店リスト
ぜんや
【所在地】埼玉県新座市野火止4-9-8 【お店の地図】
【定休日】火・水曜
【営業時間】11:30-スープ終了(〜16:00頃)
【最寄駅】JR武蔵野線 新座駅 徒歩10分

【メニュー】
○ぜんやラーメン650円、メンマラーメン800円、チャーシューメン850円
□餃子370円

【系統】オリジナル系塩ラーメン

【お店について】
 1999年8月創業。関東屈指の「塩ラーメン」専門店。志木街道沿いにあり、「野火止小学校」に隣接した3階建ての自宅1階部分が店舗となっている。白地に黒文字で「ぜんや」と書かれた暖簾のみで、ラーメンの文字はない。店名には「善(良い)」、「漸(ゆっくり進む)」、「前(前進)」の3つの意味が込められている。店の前には待ち客用のベンチが用意され、4台分の駐車スペースもある。
 ご主人「飯倉洋孝」氏は通産省に勤めていたが、ラーメン好きが高じて、お店を開くために退職を決意した。ここから苦節10年という開業までの長い道程を歩むことになる。ファミリーレストラン、続いて企業の社員食堂に勤めて生活を支えつつ、ラーメンづくりを模索する。その間、「第2回ラーメン王選手権」に出場し、決勝ラウンドまで行くこともあった。開店間近に横浜ラーメン博物館主催の「ラーメン登竜門」に出場するがつくったラーメンが酷評され辛酸をなめる。…と、成功の影にはドラマがある。店内はこじんまりとしたカウンター8席のみで、夫婦で切り盛りをしている。カウンターの衝立は高く、中は見えにくいが、手際よく淡々とラーメンをつくる主人の姿が見える。

ぜんや@新座★らーめん自由区
 本日は「チャーシューメン」。スープは豚骨・丸鶏(老鶏)・日高昆布・野菜などの素材を濁らしたり、酸化しないように10時間煮込んだもの。塩ダレは中国福建省恵安産の天然塩「福福」をベースに、帆立の干し貝柱・昆布などのエキスを加え、色づけ程度に薄口醤油を入れたもの。そして表面にはオランダ産カメリアラードが浮かぶ。黄金色に輝く透明なスープは旨味がぎっしりと詰まった絶妙な塩加減。塩の尖りがなく甘味さえも感じる。動物系の味に支えられながらも昆布、帆立などの上品な良い味が口の中に広がる。最初は滋味深いと思いつつも、意外にも味が明瞭、輪郭がはっきりとしている。繊細でありながら、ワイルドな感じもする。和光市「鈴木製麺」製の少しウエーブがかかった中太の麺はツルツルシコシコとした食感。硬めの茹で加減で噛み応えもある。スープが多めなので麺が泳ぎやすい。味付けのしっかりとしたチャーシューは大きめのもも肉ブロックと薄めのバラ肉の2種類を使い別々の味付けをしている。肉質の硬さと柔らかさを含んだ自然な味わいが美味しい。メンマの味付けは薄めで食感も良い。
 駐車スペースを気にしながら車で乗り付ける客が多く見受けられた。辺鄙な場所にあるにも関わらず、そこまでして食べに来るのかと思う人がいるかもしれない。その一杯を口にした時、緻密な計算によるバランスとセンスの良さ、そしてラーメンに対する思いが伝わってくる。一見オーソドックスでシンプルに見えるラーメンだが、その完成度の高さには驚かされる。
【掲載】2005年5月 【行列】15人 【らーめんの王様】★★★★★
全国各地のラーメン店リスト
はまんど・閉店
【所在地】埼玉県さいたま市南区沼影1-8-17 ラーメンアカデミー内
【定休日】無休
【営業時間】11:00〜23:00
【最寄駅】JR埼京線 武蔵浦和駅 徒歩1分

【メニュー】
○はまんどらーめん700円、讃岐コーチン味玉入り800円、チャーシューめん900円、まんでがん(全部入り)1000円
○和風こってりらーめん700円、和風こってりチャーシューめん900円

【系統】和風だし系讃岐ラーメン

【お店について】
 ラーメンコンプレックス(複合施設・テーマパーク)である「ラーメンアカデミー」に出店している店の一つ。店主はさぬきうどん王選手権初代チャンピオン。「盛の大将」といううどんの店を経営しており、ラーメン業界へは「はまんど」というブランド名で参入した。香川県三豊郡三野町大見竹田に本店がある。ここ数年チェーン店を中心に東京では讃岐うどんの店が増えている。静かなブームといってよい。うどん王国香川県ではうどん店800件に対し、ラーメン専門店200軒弱といわれている。うどんに慣れ親しんだ地元民に好まれるラーメン店ということで興味が湧く。

はまんど@武蔵浦和・らーめん自由区
 本日は「讃岐コーチン味玉入り」。スープは豚骨、鶏ベースに香川で周辺でとれた小魚のダシが効いている。ひらご(アジ)、ねぶと、ひいか、さばご、小雑魚等の魚介系がジワジワと感じる滋味深い味である。ほのかに感じる塩が味を引き締めている。僅かに感じる背脂がコクを出す。麺はうどんと同じ製法で作られ、中力粉を使用している中太平打ちストレート麺。表面がコーティングされているかの如く滑らかだ。ツルツル、シコシコ感がたまらない。チャーシューは歯応えが適度に残る肉質。味玉はゼリー状。全体的にサッパリとして後味が良い。
 讃岐うどんを思わせるスープとコシのある麺。随所にその長所をラーメンに生かしていることが伺える。
【掲載】2004年6月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
全国各地のラーメン店リスト
来味・閉店らいみ
【所在地】埼玉県さいたま市南区沼影1-8-17 ラーメンアカデミー内 【お店の地図】
【定休日】無休
【営業時間】11:00〜23:00
【最寄駅】JR埼京線 武蔵浦和駅 徒歩1分

【メニュー】
○中華そば700円、中華そばみそ味800円、肉そば900円、特そば950円
○つけめん750円、特つけめん1000円

【系統和風だし系新潟ラーメン

来味@武蔵浦和・東京ラーメン
 「ラーメンアカデミー」に出店しているお店の一つ。本店は新潟県新潟市紫竹にある。新潟といえば水、米、酒どころとして古くから有名だが、ラーメンどころとしても最近話題に上ることが多くなった。大量の背脂を使い極太麺が特徴の燕市や三条市を中心としたラーメン。濃厚な醤油味に生姜を効かせたスープに玉葱をトッピングした長岡市近辺のラーメン。そして煮干や魚介系のダシを効かせスープに細縮れ麺というスタイルの新潟市を中心としたラーメンに類別することが出来る。来味は伝統的な新潟市のラーメンを現代風にアレンジし注目されるようになった。本店では一度に一人前しか作らない。
 店内はカウンター11席、テーブル席10席。本日は中華そば。強めに炊いたゲンコツ、雑ガラ、背脂の動物系スープと煮干、サバ節、うるめ節、昆布、椎茸、玉葱、ニンニクから摂った和風ダシを合わせたもの。鶏ガラは使用していない。一口目でエビ油の香ばしい香りが口の中に広がり食欲をそそる。ベーシックな感じを受けながらも引き込まれるような力強さがある。ファーストインパクトは強くはないがダシの旨味が詰まっている感じだ。麺は本店とは違う「カネジン食品」製で切り刃22番を使用。その都度、麺の量を計ってから茹でている。中細ストレートの高加水麺でツルツルと滑りが良くコシがある。小麦粉の味を感じる美味しい麺だ。メンマは塩蔵品で塩抜きをしてから味つけをしているためコリコリとした食感が残っている。チャーシューはバラ肉の柔らかいもの。
 首都圏に出店ということで、スープの素材、水、麺等の調達先が本店とは違うだろうし、それなりにアレンジが加わっているであろう。ならば新潟でその味を確かめてみたいという気持ちになった。
【掲載】2004年6月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
全国各地のラーメン店リスト
らーめん自由区全国各地のラーメン店リスト>埼玉県のラーメン店
inserted by FC2 system