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港区のラーメン店
琉球家 なんくるないさ・提供終了
※2005年2月でらぁめんメニューは終了
【所在地】東京都港区新橋3-25-15
【定休日】土曜・祝日
【営業時間】11:00〜14:00/12:00〜18:00(日)
【最寄駅】JR山手線・東京メトロ銀座線他 新橋駅 徒歩3分
【メニュー】
沖縄らぁめん(白)600円、沖縄らぁめん(黒)600円、沖縄つけめん700円(白・黒)、特製塩らぁめん900円
◆トッピング-全部入り+500円・味玉100円

【系統】創作系背脂豚骨醤油ラーメン
【お店について】
 2005年6月創業。沖縄料理を出すお店が、ランチタイムのみラーメン店に業態転換し話題となったお店。店名の「なんくるないさ」とは沖縄の言葉で「なんとかなるさ」という意味。店主は「げんこつ屋」、「中華そばのりや@大井町」での修業経験がある。JRの高架下にあるこのお店は、青と赤のストライプのビニール製のひさしと色鮮やかな紅型(びんがた:沖縄の染物)の暖簾が目印。外観をよく見ると沖縄に関連したものが色々と飾られている。店内はカウンター6席、テーブル8席、小上がりの座敷約12席。カウンターの上には屋根瓦、その下の台面には泡盛古酒の甕やコーレグ―ス(泡盛に島唐辛子を漬けた調味料)の大きな瓶が置かれている。ちなみに椅子はオリオンビールのサーバー用の樽にフタとクッションをつけたもの。BGMは沖縄民謡で、国際通り周辺の居酒屋を思わせる雰囲気。背広姿の男性客がほとんどで賑わっている。次から次に訪れる客に、用意されているドンブリが足りないようで、厨房内で催促する場面も見受けられる。厨房に立つ若い店主と年配の女性2人で切り盛りをしている。

なんくるないさ@新橋・東京ラーメン
 「本日は「沖縄らぁめん(白)」+味玉」。スープは(白)と(黒)の2種類が用意されている。基本となる動物系と魚介系のWスープに、(白)はカツオ節の香味油を浮かべ、(黒)は煮干しを焦がした香味油を浮かべたもの。デフォルメ(変形)された陶器製のドンブリはユニーク。出された瞬間、小ぶりに思えた器も高さがあるので容量はそこそこにある。豚骨、鶏ガラをベースにしたダシに濃口醤油を使ったかえし。(白)とは言え、濃い目の茶色をしている。色が濃くしょっぱそうにも見えるが、様々な素材が投入されブレンドされているため、口当たりは良くマイルド。表面に浮かぶカツオ油の魚介の風味と、豚骨の風味が入り混ざって食欲をそそる。背脂が大量に使われてトロミがあり、どっしりとした重厚な感じでコクがある。揚げネギと玉葱も加わり、香ばしい風味と甘味が加わっている。油が多いため、後半くどくなるとも思ったが、その前にスープがなくなった。太平ストレート麺は沖縄の製麺所から取り寄せた特注麺。太さは不揃いで手打ち風。通常口にする沖縄そばの形状とも微妙に違う。スープとの絡みは弱く、小麦粉の配合が多いため弾力性はないが、しっかりとした歯応え。麺の存在感があり、そのものの味を楽しむことができる。肩ロースのチャーシューは大きめのゴロンとした厚切りの柔らかい肉。タレの味が程よく染み込み、噛むとジューシー感があり、ふっくらとしていてとても美味しい。味玉は白身に適度に味が染み込み、黄身はゼリー状の半熟。その他の具は海苔と九条ネギ。
 麺を除いて、味そのものに対するサプライズや斬新さは思ったよりはなかった。ただ、様々な油(脂)や素材を多用してインパクトをつけているものの、それぞれが突出することなく、一体感があり、そのバランスの良さを感じた。
【掲載】2006年2月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★☆☆
麺亭茂司・閉店めんていしげじ
【所在地】東京都港区南青山3-8-3
【定休日】無休
【営業時間】11:30〜23:00
【最寄駅】
東京メトロ銀座線
・表参道駅 徒歩4分
・外苑前駅 徒歩5分
【メニュー】
白麺(塩)750円、青麺(醤油)750円、チャーシューメン1100円
◆トッピング-半熟つけ黒玉子100円
◆ランチセット850円
◆期間限定-冷やし麺900円(夏季限定)、冷やし黒ごま坦々麺900円、冷やしスープカレーつけ麺900円

【系統】和風魚介系東京ラーメン
【お店について】
 前身はふぐやスッポン料理をリーズナブルな価格で提供していた「旬和食・青山茂司@外苑前」。その時、時間限定でラーメンを提供していた。2005年5月、父親が営んでいた「つかさ寿司」の店舗を改装してラーメン専門店として移転し開業。木製の看板の下にある瓦屋根と7個の提灯が目印。カウンター9席、テーブル8席。

麺亭茂司@表参道・東京ラーメン
 本日は「青麺半熟黒玉子入り」の太麺。豚骨・丸鶏・野菜などの動物系のダシとすっぽん・丸秘の海の幸、海の素材などの海洋性のダシのWスープ。動物系は10時間煮込み、海洋性のダシは2時間煮詰めて一晩寝かせたもの。醤油ダレは、大豆100%の5年熟成醤油など厳選された3種類の醤油をベースに13種類の贅沢な素材をブレンド。茶濁した色合いのスープは見た感じからしても粘度が高そう。一口飲むとネトネト感が舌を覆うが、動物性のコラーゲンと違ってベタベタ感はなくキレが良い。塩分は控えめで意外にもあっさりとしたローインパクト。ついつい飲んでしまうのは、口当たりのよさと隙間のない味の厚みによるところが大きい。様々な旨味や風味が詰まった濃密なスープといえよう。麺は細麺と太麺の2種類から選べる。今回選んだ太麺は中太のストレート麺。長さは短めで、噛むと歯にくっつくような感じのする食感。濃い目のスープが麺をコーティングするかのように絡み付いてくる。麺そのものを楽しむというよりはスープとの一体感を楽しむという麺。黒玉子は味つけに黒豆の煮汁を使用している。この煮汁はアントシアニン豊富で血液サラサラの効果があるという。ほんのりと香る黒豆の風味、味は淡白、黄味はトロリとしている。美味というよりは珍味。肩ロースのチャーシューは肉質感がしっかりとしたもの。その他の具は小松菜・キクラゲ・青ネギ・糸唐辛子。
 節粉を入れてインパクトを強めるお店が増える中、素材からじっくりと抽出したスープは高品質といえる。和食出身ならではの技が光り、医食同源的なコンセプトをもつこの一杯は異彩を放つ。ランチセットはラーメンに半ライスと「カニクリームコロッケ」や「メンチカツ」などの日替わりのおかずがつきお得。丼ものや定食類などがサイドメニュー的に提供されており、「青山茂司」時代の味も楽しめる。
【掲載】2005年11月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
さいじょう・Saijo品達ラーメン麺達七人衆内
【所在地】東京都港区高輪3-26-20 【お店の地図】
【定休日】無休
【営業時間】11:00〜22:00
【最寄り駅】JR山手線・京急線他 品川駅 徒歩2分
【メニュー】
塩ラーメン750円、醤油ラーメン800円、味噌ラーメン800円、ピリ辛ラーメン900円、激辛ラーメン1000円、チャーシュー塩ラーメン1100円

【系統】旭川ラーメン
【お店について】
 新幹線開通後、開発・発展を遂げるこのエリアに出来たのがラーメン集合施設「品達ラーメン麺達七人衆」。その7店舗の内の1軒。ご主人は横浜や札幌で修行をし、この道30年を超えるベテランである。本店は北海道旭川市春光にある。「烏骨鶏ラーメン」というのが評判のようだ。また、旭川市永山にある「旭川ラーメン村」にも出店している。旭川ラーメンといえば醤油だが、地元情報誌による「第2回旭川ラーメン大賞塩部門1位」との触れ込みがあるように、看板メニューは「伝説の塩ラーメン」。参考までに本店との価格比較をすると本店で「塩ラーメン」は530円、旭川ラーメン村で600円で提供している。北海道と東京では物価の違いはあるが集合施設ならではの価格設定になっている。カウンター7席、テーブル席16席、外に6席ほどある。

旭川ラーメンさいじょう@らーめん自由区
 本日は「利尻昆布醤油ラーメン」。丼は遠赤外線放出特性の天然鉱石「ブラックシリカ」という材質でできたものを使用。水質をよくするのはもちろん、健康にも良いようだ。スープは豚骨と海産物等15種類の素材を使用している。表面には熱せられたラード層がかなり熱々だ。醤油ラーメンであるが、塩ダレに近い。塩分をやや感じるが、昆布だしが効いておりあっさりとした口当たりと上品な味わいで最後まで飲み干せる。黄色い中太の縮れの強い麺は大雪山の水を使用してつくられたもので旭川から取り寄せている。プリプリとした食感で主張の強いこの麺とキレのあるスープとの相性はしっくりこないものがある。チャーシューはベーコンのようで脂身が多過ぎる。メンマは量が多め、味付は甘めで歯応えがある。ナルトは鱈のすり身等の含有率が多く美味しい。
 一昔前、「旭川ラーメン」を掲げたお店が出現し小さなブームになった。「旭川ラーメン」とはトンコツや節系の出汁が効いたインパクトのある力強い味を共通性としてもっていたのでその印象とは異なる。出汁の効いた美味しいラーメンではあるが、「旭川ラーメン」と謳っているその特性を見出すのは難しい。
【掲載】2005年4月 【行列】14人 【らーめんの王様】★★☆☆☆
なんつッ亭 弐なんつってい に
品達ラーメン 麺達七人衆内
【所在地】東京都港区高輪3-26-20 【お店の地図】
【定休日】無休
【営業時間】11:00〜22:00
【最寄り駅】JR山手線・京急線他 品川駅 徒歩2分
【メニュー】
らーめん680円、ねぎらーめん800円、ちゃーしゅーめん880円、ねぎちゃーしゅーめん980円、和風とんこつつけ麺780円
◆トッピング-温玉100円

【系統】熊本ラーメン
【お店について】
 京急品川駅高架下にラーメンコンプレックス(複合体)、「品達ラーメン 麺達七人衆」が2004年12月1日にOPEN。7店舗の内の1軒。ここ「なんつッ亭@渋沢」は本店が神奈川県秦野市にある人気店。ご主人である古谷一郎氏は開業するにあたり熊本県人吉市のラーメン店「好来」で修業。最近ではマスメディアに取り上げられ関東屈指の熊本ラーメンのお店としてその名が知られるようになった。
 品達ラーメンの中では最も行列が長い。今回の訪問は平日の5時台であるが、土日ともなればその3倍以上の数に膨れ上がる。時間が経てばその過熱振りは収まるであろうと思われるが…。
 待つこと45分。カウンター17席、テーブル席9席と席数は意外とある。店員の男性は全員白いコスチューム、額にはタオルを鉢巻にし、髭を生やした「なんつッ亭」スタイル。客の出入りがある度に「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」を頻繁に連呼。活気のある雰囲気づくり、従業員同士においては気合を入れ合っているような感じだ。入退席する時には気持ち良いものだが、食べている最中にはかなり耳障り。

なんつッ亭@らーめん自由区
 本日は「らーめん+温玉」。丼は小ぶり。熊本ラーメンといえば豚頭を使用した乳白色のスープとニンニク風味のマー油が特徴。このお店のマー油の色はセピアよりブラックに近い。ニンニクの揚げ時間を7段階に分け、7種類の風味のニンニク油を作る。それらと胡麻油をブレンドしたものがこのお店独自のマー油となる。スープは豚頭とゲンコツをアルカリイオン水で一日煮込み、そこに羅臼昆布を加える。冷凍物を使わず新鮮なものを使用していることと、アク取りを丁寧にしていることで豚骨臭はなくマイルドであっさりとしたものになっている。強烈なニンニクの風味の油と絡めるとそこで初めて熊本ラーメンという実感が湧く。つまり、スープそのものは熊本ラーメン特有の乳化していて臭みが残る豚骨スープの印象とは違うということ。麺は自家製で加水率の低い中太ストレート。シャキッとした食感でスープとの相性は良い。チャーシューはスライスしたものとブロックが一欠片入っている。個性あるスープとの相性を考え、控えめな味付にしている。もやしとねぎは濃い目の味と中和させるためには良い存在。後味はスッキリとはいかず、寝るまで強烈なニンニクの香りが残る。
 熊本ラーメンのエッセンスを上手に引き出し、マイルドさと香ばしさを織り交ぜたバランスの良い関東風にアレンジした一杯といえる。
【掲載】2004年12月 【行列】47人 【らーめんの王様】★★★★☆
麺屋 蔵六・閉店めんやぞうろく
品達ラーメン 麺達七人衆内
【所在地】東京都港区高輪3-26-20
【定休日】無休
【営業時間】11:00〜22:00
【最寄り駅】JR山手線・京急線他 品川駅 徒歩2分
【メニュー】
醤油らぁめん700円、塩らぁめん700円、味玉醤油らぁめん800円、味玉塩らぁめん800円、とろ肉入り醤油らぁめん1000円

【系統】渡辺プロデュース系豚骨魚介ラーメン
【お店について】
京急品川駅高架下にラーメンコンプレックス(複合体)、「品達ラーメン 麺達七人衆」が2004年12月1日にOPEN。地方の名店や新業態のお店が7軒出店している。開店当初ということもあり、警備員が場内を誘導するほどの盛況ぶり。顔ぶれとしては然程目新しさは感じられない。
 「麺屋 蔵六」は聞きなれない名前だが、「渡辺樹庵」プロデュースのお店。7件の中ではこの日は行列が少ない。待つこと20分。食券を買いテーブル席へ。店内はカウンター5席とテーブル席10席のシンプルなつくり。

麺屋蔵六・ラーメン麺達七人衆−品達−
 本日は「醤油ラーメン」。一目見て丼がかわいい(小さい)という印象。スープは豚骨、鶏がらの動物系とサバ節、宗田節、煮干等の魚介系を併せたもの。背脂を一緒に煮込んでいるためドロッとしていてトロミがある。魚介の風味はさほど強くなく、醤油ダレが効いた甘めの豚骨スープ。麺は細麺のストレートでかなり硬めの茹で加減。博多ラーメンの麺に近いが、スープとの絡み、吸い上げが弱い。麺の量は器の大きさ割りにはあるが窮屈に収まっている。チャーシューは外側に醤油ダレが良く染み込んでいて味がはっきりしたもの。メンマは肉厚の角切りで食感が良い。
 渡辺プロデュースのお店が漸増気味だが、その中では魚介風味よりもやや豚骨醤油を強めに出した色合いの違うラーメン。
【掲載】2004年12月 【行列】19人 【らーめんの王様】★★☆☆☆
ラーメン 赤とんぼ・閉店
【所在地】東京都港区赤坂4-11-6
【定休日】土曜・日曜
【営業時間】11:00〜20:00
【最寄り駅】
・東京メトロ千代田線  赤坂駅 徒歩5分
・東京メトロ丸の内線  赤坂見附 徒歩7分
【メニュー】
ラーメン600円、辛味噌ラーメン700円、エビワンタン麺750円、チャーシュー麺800円、つけ麺650円、カレーつけ麺750円

【系統】中華そば系東京ラーメン
【お店について】
 一ツ木通りから、円通寺通りに入りその途中にあるお店。入口はビルに向かって左脇の路地にある。瓦屋根に格子戸と純和風の店構え。2002年7月開店。厨房側のカウンターと窓際のカウンターと背中合わせにあり、意外と広々とした空間。カウンター14席、テーブル4席。平日のみの営業と言うのは個人的にはなかなか行けるものではないが、やっとの思いで訪れることが出来た。

赤とんぼ@赤坂・らーめん自由区
 本日は「ラーメン」。スープ100人分に対して5.5kgを使うという煮干のダシが特徴のお店。最近、煮干ダシよりも鰹ダシを強調するお店が増え、そういう意味では希少価値がある。出された瞬間、表面に層を成すラードの3mm程の量が目に留まる。煮干の風味を逃さないためだろうか。唇の皮が火傷をしない程度の熱さもある。何口目かで現われる中間層にある煮干のダシは確かに上質で豊潤だ。低めの温度でゆっくり煮出されたダシは煮干特有のエグ味や酸味がなく、穏やかで味わい深い。煮干ダシを後押しするように醤油自体の味や動物系のダシが強めに出れば焦点がはっきりし厚みが出る。浅草開化楼製の中太の縮れ麺は、コシがありモッチリとした食感。油が絡むので麺の味はわかりにくい。スープと煮てタレに漬け込むチャーシューは厚く噛み応えがある。メンマは大きめで濃い目の味付で柔らかく美味しい。味付玉子はデフォルトでハーフが入っている。ゼリー状で味付は控えめ。
 高品位な煮干のダシが出ている。その良さを前面に出すためにはラードによるコッテリ感と熱々というような要素は不要に感じる。修業したお店とは違うオリジナリティを感じさせ味わい深いので、今後とも独自の道を邁進して頂きたいと思う。
【掲載】2005年2月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
汐留らーめんしおどめ
【所在地】東京都港区東新橋1-6-1 日本テレビタワーB2F 【お店の地図】
【定休日】火曜
【営業時間】11:00〜22:00
【最寄り駅】都営大江戸線 汐留駅 徒歩1分
【メニュー】
あっさり汐留らーめん780円、汐留らーめん800円、特製汐留らーめん980円、汐留チャーシューメン1000円

【系統】豚骨醤油ラーメン
【お店について】
 日本テレビ開局50周年記念企画の「ズームイン!! SUPER」で、書類・面接・実演審査で勝ち抜いた銀座「食楽幸房」の店主がこのお店の主人。新潟県三条市の「いこい食堂」と岡山県の「天神ラーメン」などを食べ歩き、それをヒントに「汐留らーめん」を完成させた。創業は2003年8月。味は汐留味のこってりとあっさり味を用意している。カウンター29席、テーブル席4席。

汐留らーめん@汐留・らーめん自由区
 本日は「あっさり汐留らーめん」。豚骨・牛骨・鶏がら・背脂・小鯛の乾物・スルメなど多様な食材を使用した醤油味ベース。あっさりといえども冷めると油膜が張るほどゼラチン質と油が多い。乳化したスープでありながら、さらに表面には焦がし葱と海老の香りが移ったラードが浮かぶ。トロミと甘味のある味は玉葱や焦がし葱、背脂によるもの。豚骨のコク、魚介の風味それぞれがインパクトがあり旨味過多。食べ進む内に味付の濃さやくどさを感じてしまい後味がスッキリとは言えない。麺は少々ウェーブのついた中太のストレート麺。カンスイ多めでプリプリとしてコシがある。130gと量は少なめ。他の具は空心菜、肩ロースのチャーシュー、太めのメンマ、味付玉子。
 「どこにもない味」を目指しているそうだが、その気負いを感じてしまう。全ての素材の味を同等に力強く引き出しているので、それが逆に互いの良さを相殺(そうさい)してしまっているように思える。
【掲載】2005年1月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★☆☆☆
ほんまもん紀伊國屋
【所在地】東京都港区新橋5-34-6 【お店の地図】
【定休日】日曜・祝日
【営業時間】11:00〜22:00
【最寄り駅】JR山手線新橋駅 徒歩15分
【メニュー】
マグロだしらーめん600円、マグロカツらーめん900円、
紀州鶏親子丼750円、紀州膳880円、おつまみ各種
【系統】居酒屋系マグロだしラーメン
【お店について】
 新橋駅より赤レンガ通りを直進し、福祉会館交差点近くにある。2004年10月開店。ラーメン専門店と勘違いをして店に行ったところ、店頭に各種定食のお品書きが書かれていて和歌山の食材を使った料理専門店であることに気づく。夜の時間帯なので、ラーメン一杯を食べに入るには勇気がいる。店内はカウンター9席とテーブル2卓(約28席)。カウンターはコの字に近い形なので、目の前にいる二人連れと向き合う感じだ。紀州勝浦産の「生マグロ刺身(680円)」を肴に酒を酌み交わしている。お酒を頼めばよかったのだが「水」を頼んだばかりに、らーめんが出てくる25分間、暇を持て余してしまった。

紀伊國屋@新橋・らーめん自由区
 本日は「和歌山マグロだしらーめん」。和歌山ラーメンと謳われているが、マグロだしなので「車庫前系」や「井出商店系」のラーメンとも違いオリジナル。鮪特有のクセはなく、あっさりとした和風味。スープはやや温め。白髪葱の上に盛られた挽肉をスープに混ぜると動物系としてのコクが増す。中細縮れ麺は柔らかめで伸びやすい麺だがスープには合っている。チャーシューは大判で薄めのバラチャーシューが入っている。
 飲んだ後に〆の一杯としては丁度良い。胃にもたれることもなく、後味がいい。自分はラーメンを食べたいが、連れはごはんものを食べたがっているという時には都合がよい。定食ものが魅力的。
【掲載】2005年1月 【行列】0人 【らーめんの王様】★☆☆☆☆
鴨シャブ・鴨らーめん 竹亭ちくてい
【所在地】東京都港区赤坂2-13-13 アープセンタービルB1 【お店の地図】
【定休日】日曜・祝日・第3土曜
【営業時間】11:30〜14:00/17:30〜21:00 ※土は昼のみ
【最寄り駅】東京メトロ千代田線 赤坂駅 徒歩3分
【昼のメニュー】
※ランチタイム・鴨味ごはんor大盛がサービス
鴨らーめん(モモ)950円、鴨らーめん(ロース)1800円、戦国らーめん800円

【夜のメニュー】
鴨らーめん(モモ)1050円、鴨らーめん(ロース)1890円、かんぞう君1890円、美人めん2310円

【系統】創作系鴨ラーメン
【お店について】
 1981年(昭和56年)創業の鴨料理専門店。一日一組の客しかとらない「料亭竹亭」が本店で愛知県知多郡にあり、名古屋市内には「鴨らーめん竹亭」がある。ここ赤坂のお店は2002年に開店。
 雑居ビルが多いこの界隈では一軒のお店を探すのには番地を頼りにするしかない。程なく歩くとビルの側面にある看板に気づく。1階部分だけを見ているとわかりにくい。広くはない階段を降りていくと眩いばかりの空間が広がる。カウンター12席と4人掛けのテーブルが3卓の12席。料亭さながらの高級感溢れる贅沢な雰囲気だ。板前歴40年以上というご主人と娘さんたちとで切り盛りをしている。

鴨シャブ・鴨らーめん竹亭・東京ラーメン
 本日は「鴨らーめん モモ」。ロースでもよかったのだが、「3杯ラーメンが食べられる」という思いが頭を過ぎり自分が貧乏性なのを知る。八角形の青磁の器は洒落ている。スープには宮内庁御用達の国産の最高級合鴨を使用。善玉コレステロールが豊富だそうである。塩の尖った部分がなく淡麗で滋味深い。味蕾にゆっくりジワジワと伝わる旨味は極めて上品だ。このスープによく合うのがクロレラを練り込んだやや縮れのあるストレート極細麺で喉越しが良い。チャーシューの替わりに鴨肉のモモが載っている。ロースは藁で焼いているがこちらは焼いていない。メンマは2cm幅ぐらいの歯応えのしっかりとした食感。笹ネギと三つ葉の風味が心地良い。珍しいところでは山椒が載っていてアクセントとしては効果的だ。丹波高山地方の山椒の実を佃煮にしたもので健胃作用があるらしい。固ゆで味付け玉子はハーフで控えめな味付け。
 ランチタイムには鴨味ごはんか大盛がサービスされる。サービスを辞退したところ帰り際、鴨味ごはんのおにぎりをラップで包んでもたせてくれた。その気遣いは大変嬉しい。高級な雰囲気で食すラーメンはリッチな気分にさせてくれる。
【掲載】2004年10月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★
ラーメン屋 秀ひで
【所在地】東京都港区赤坂2-17-58 【お店の地図】
【電話】03-5545-9488
【定休日】日曜・祝日
【営業時間】12:00〜22:00
【最寄り駅】東京メトロ千代田線 赤坂駅 徒歩3分
【メニュー】
ラーメン700円、特海塩ラーメン750円、ワンタン麺850円、博多つけ麺800円、博多もつそば950円、チャーシュー麺950円、とろ肉チャーシュー麺1000円

【系統】博多系豚骨ラーメン
【お店について】
 福岡県で「博多秀ちゃんらーめん」、「博多だるま」を経営する店主のご子息のお店。意識をしていないと素通りをしてしまう程控えめな表示。階段を数段上がったところにあるガラス張りの外装は一見お洒落なカフェテラスのようだ。店内はテーブル24席で広々とした落ち着いた空間で食べることが出来る。

ラーメン屋秀@赤坂・らーめん自由区
 本日は「博多もつそば(限定50食)」。ラーメンは呼び戻しの手法で濃厚な博多ラーメンだが、こちらは焼きアゴをベースにサンマ・利尻昆布からとったスープに干し貝柱・むき海老・干し鮑等の高級食材を使用したタレを使用する。具のもつは和牛のもつを甘味噌・和三盆・コチュ醤に一週間浸けたものを白ねぎと香ばしく炒めて載せる。香ばしい風味が移り旨味の出たスープは複雑な味だ。あっさりしながらもコクがあり飽きることがなく飲み干すことが出来る。全粒粉を使った細ストレート麺はかん水を使っていないので癖が無く、コシがあり喉越しが良い。もつ自体は噛み応えがあり、あごが疲れる。
 ボリュームは然程ないので物足りなさも残るが、洗練されたスープは他店に類を見ない上品な味わいがある。
【掲載】2004年1月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
茂助・閉店もすけ
【所在地】東京都港区赤坂6-6-4
【定休日】土曜
【営業時間】11:30〜15:00/17:00〜23:00
【最寄り駅】
・東京メトロ千代田線 赤坂駅 徒歩3分
・東京メトロ銀座線 溜池山王駅 徒歩3分
【メニュー】
茂助らーめん750円、塩らーめん750円、ざるらーめん800円、角煮らーめん1200円

【系統】トリプルスープ系東京ラーメン
【お店について】
 デザイナーやクリエーター出身の人たちが共同で始めたお店で、トリプルスープが話題を生んだお店。ラーメン屋「秀」より少し行った斜め前辺りに位置する。道路から少し奥まったところにある。店内に入ると和の趣が漂う雰囲気。カウンター26席と席数は多い。メニューを見ると、夜メニューがあり肴、酒、焼酎、ビール等も揃っている。オフィス街という場所柄、アフターファイブに立ち寄るお客も多いことであろう。

茂助@赤坂・東京ラーメン
 本日は「茂助らーめん」。Wスープは最近ではあたりまえになってきているが、トリプルとは珍しい。動物系と魚介系、そこまではわかるがあと一つは何であろうか。それは鮪の中骨から摂ったダシ。14時間ほど煮た豚骨と2時間ほど煮た鶏がら・野菜スープ、3時間程煮た鮪の中骨スープ、そして真昆布・焼きあご・海老・煮干・鰹節等の和だしを併せたものとなかなか手が込んでいる。表面には生姜とニンニクの焦がし油が浮く。その中でも鰹節のだしがよく出ている。麺は「大黒屋製麺所」製の中太縮れ麺。硬めに感じられるのは低加水率のためか。コシはあるが弾力性がなくモサッとした食感。スープとの相性が良いとは言えない。肩ロースのチャーシューは大ぶりで美味しい。茎ワカメの食感もよくこのラーメンには具材としては良い。
 8月には週刊誌にも取り上げられていた。雨後のたけのこのように新店が続々出来ているが、一方で消え行くお店、悲哀を感じる次第である。
【掲載】2004年10月 【 行列】0人 【らーめんの王様】★★☆☆☆
麺BAR 先客萬来・閉店せんきゃくばんらい
【所在地】東京都港区新橋3-16-9
【定休日】日曜・祝日
【最寄り駅】JR新橋駅 徒歩3分
【メニュー】祖柳麺550円、爽健麺650円、担々麺700円、葱辛麺700円、肉祖柳麺750円他
【系統】中国料理系中華そば
本日は「祖柳麺」。宮崎産の地鶏スープが滋味深く、九州風の棒麺ともマッチしている。えび・たらのすり身がのっているものや白醤油だれ仕立ての品、夜には晩酌セットもある。来店の度に頼むものを変えようかと思わせるお店。
【掲載】2003年 【行列】0人 【らーめんの王様】★★☆☆☆
だるまや
【所在地】東京都港区南青山5-9-5 【お店の地図】
【定休日】年末・年始休
【最寄り駅】東京メトロ銀座線 南青山駅 徒歩2分
【メニュー】だるまそば(650円)、角煮そば(750円)、かやくそば(750円)他
【系統】和風醤油系東京ラーメン
 本日は「だるまそば」。マスコミに取り上げられたことのあるお店だが、その味には少々困惑する。店内の雰囲気、メニュー等申し分ないのだが、スープをすする度に旨味やコクがよくわからず伝わりにくい。麺と具が別皿で出されるアイデアは評価したいと思うが…
【掲載】2003年 【行列】0人 【らーめんの王様】★☆☆☆☆
支那そば田々・閉店
【所在地】東京都港区新橋3-19-4
【定休日】日曜・祝日
【最寄り駅】JR新橋駅 徒歩3分
【系統】和風だし系東京ラーメン
 烏森口の飲食街は立ち飲みや風俗店が乱立し、夜になると大虎が練り歩く。土曜の昼は野良猫が一匹道を横切って行き、サンドイッチマンが微動だにせず立っていた。その一角にひっそりと営業中の支那そば屋があった。暖簾をくぐると先客の夜勤め風のおばさんが2人、ラーメン談義をしていた。「玉子は半熟に限る」、「行き着けの店は坂内よ」とか、最後に「ここのラーメンは最高よ」と店主をもちあげていた。季節限定と書いてあったので、ゆず支那そばを頼んだ。無化調のスープは、あっさり醤油味。思うに生姜やニンニクは勿論、ゆずはスープそのものの風味をすべて打ち消してしまう恐れがある。それが残念。今度は普通のを賞味しようと思った。
【掲載】2003年 【行列】0人 【らーめんの王様】★★☆☆☆
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