そうけいちじょうりゅう がんこはちだいめ おたきばしてん
【所在地】東京都新宿区上落合2-25-2
【お店の地図】
【定休日】日曜・祝日
【営業時間】11:00-15:00/17:00-20:00
【最寄駅】東京メトロ東西線 落合駅 徒歩1分
【メニュー】
醤油(アッサリ・チョッテリ・コッテリ)700円、塩(しそ風味)800円
◆大盛+100円、味玉+100円、チャーシュー+300円
他
【系統】がんこ八代目系東京ラーメン
【お店について】
2005年12月創業。
ご主人は「元祖一条流がんこ八代目@末広町」出身。
店名には「小滝橋店」とあるが、「小滝橋」とは縁もゆかりもない場所。
通常なら「落合店」もしくは「東中野店」とすべきところだが、落合の「落」が「落ちる」と縁起の悪い名称であるために避けたようだ。
商売上の縁起に拘るという点では総本家も同じで、忌嫌数を欠番としている。
「がんこ四代目」とか「がんこ九代目」は存在しない。
また、最近の系列店では「元祖一条流」よりも「宗家一条流」とするお店が増えているのも画数などによるものと憶測ではあるがそう捉えられる。
このお店は落合駅4番出口より歩いてすぐの早稲田通り沿いにある。
黒い外装にクロスするように打ち込まれ板、店の前に吊るされた牛骨の大腿骨とがんこ系を象徴する典型的な外観である。
その×印の板と牛骨マークが白抜きされた大きなビニール製のひさしが目印。
店内に入ると券売機があり、カウンター8席のこじんまりとした空間。
BGMはラジオ。
本日は「醤油・チョッテリ」。
背脂の量の加減で「アッサリ(少なめ)」、「チョッテリ(中間)」、「コッテリ(多め)」の三段階に分かれていて好みで選ぶことができる。
やや小ぶりの丼に大判のチャーシューが鎮座したラーメンは、ビジュアル的には「がんこ八代目@末広町」のスタイル。
現在の総本家は猫の目のように変わるので比較にはならないが、以前のがんこラーメンのスタイルのイメージに当てはまる。
一口飲むとあっさりとしていてクリアーな味わい。
塩梅も程よく、背脂の甘みも作用してか塩分も角が立っていない。
インパクトはさほど強くはないが、軽やかでキレのあるスープだ。
遠い過去の記憶になるが、「末広町」のラーメンはしょっぱさが際立っていて好みが分かれるであろうという感想をもつ。
そのあたりは、塩分が比較的控えめで、受け入れやすいように思う。
麺は低加水率の細縮れ麺。
スープと良く馴染み、しっかりとしたコシがあってすすりやすい。
チャーシューは大振りのバラ肉のロールで薄切りのものが2枚。
「末広町」のチャーシューは、冷蔵庫から取り出し直前に切り分けをする。
最初は冷たく、スープの温度によって溶け出し、箸でつかむ時は砕け散ったような印象をもっている。
その印象とは違い、脂身も気にならず、噛むほどに肉の旨みがにじみ出てくる仕上がりとなっている。
メンマは味付けは薄めでコリコリとした食感。
他の具は、海苔、ネギ。
がんこラーメン系のお店は独特な店構えであるが故に、一見の客にとっては扉を開けるのに多少勇気がいる。
それに反し、中にいるお店のスタッフはフレンドリーな感じの方が多いというのが共通するところ。
なぜこのような場所にという驚きもあるが、がんこファンにとっては嬉しい出店でもある。
場所柄、ファンばかり訪れる訳ではないので、今後、地域の人のニーズに合った味の変化もあるかもしれない。
個人的には、「末広町」とは違うメニューが加わることを期待したい。
【掲載】2006年4月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★☆☆