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あきる野市のラーメン店
麺 池谷精肉店・移転
【所在地】東京都あきる野市秋川2-10-8 【お店の地図】
【定休日】月曜
【営業時間】
○11:30-15:00/18:00-22:00
○11:30-21:00(土・日)
【最寄り駅】JR五日市 線秋川駅 徒歩3分
【メニュー】
○平そば650円、特平そば850円、チャーシュー平そば950円
○我流らーめん650円、特我流らーめん850円、肉まし我流らーめん900円
○つけそば700円、ゆずつけ800円、カレーつけそば800円、特つけそば900円、チャーシューつけそば1000円

【系統】オリジナル・魚介系東京ラーメン

【お店について】
 近頃、ラーメン屋さんも色々あるもので、予備校やボディガード派遣会社などの会社組織が経営するもの、広島県安芸市の「さくららーめん」ように理髪業と兼業という場合もある。店名自体が異業種を表すものでは、茨城県土浦市の「豊崎自転車商会(ラーメン事業部)」というラーメン屋さんもある。ネーミングの意外性から印象に残るものである。
 このお店は黒地に赤色でどでかく「麺」と書かれ、白色で「つけめん 自家製麺」と書かれている看板が目印。店名の表記がはっきりしていないので分かりにくいが注意深く見ると暖簾の右端に「池谷精肉店」と書かれている。以前「ラーメン一番あきるの店」であったが、「ラーメン一番」系列から離れ、独立店へ。2002年3月リニューアルオープン。店名は実家が「いけや精肉店」なのでそこから取ったもの。ラーメン屋なのになぜこの名前にしたのか不思議。安直と言うかユニークと言うべきか、店名にこだわるよりも仕事内容で勝負といったところか。
 店内に入ると音声が出る券売機が置かれている。看板にあるメニューの番号を打ち込むと食券が出てくる。カウンター13席のみで背後の壁面には麺にこだわる思いやメニューが書かれた紙などで埋まっている。BGMはAMラジオ。厨房に目をやるとご主人が黙々と仕事をしている。「結構毛だらけ、主人は粉だらけ、お尻の周りは…」といった感じで、帽子やら衣服は小麦粉まみれになっている。換気扇を見ても、厨房内を見ても磨きこまれているとは思えないが、衛生的には許容範囲内。研究に没頭するが故に周りのことはまったく気にしないという学究肌タイプのようだ。
 麺に絶対の自信をもつお店らしく、「つけそば」を頼むお客が多い。このお店のスープは2種類あり、豚骨・鶏がらを炊いた白濁スープを使用し背脂を入れた「我流らーめん」と鰹節・宗田節・鯖節・鯵の煮干などで摂る和風タイプの「平そば」がある。「我流らーめん」を頼む客がいると「やめた方がいい。」とご主人は言うらしい。

池谷精肉店@秋川・らーめん自由区
 本日は「平そば」。一口目から強烈に迫ってくる鰹の濃厚な味。ザラザラした節粉の投入もあり風味も凄まじい。その影に隠れているように思えるが、豚骨から抽出されたエキスもコクを生み出し重厚な味を支えている。極平太の若干ウェーブのあるストレート麺は割り箸よりも太く加水率も高めでコシが強い。小麦粉の風味もありワシワシと食べる感じ。麺の量も選べるので嬉しい限りだ。豚バラ肉のロール巻きチャーシューはホロホロと崩れるタイプ。メンマはこげ茶色で濃い色をしているが味付けは程よい。味付け玉子は固まりつつある半熟のハーフ。濃いスープに水菜などの野菜がサッパリ感を与えてバランスが良い。
 都心から行くとラーメンの値段よりも、交通費の方がかかる秋川という場所。わざわざ行っても満足感を得られる。全てが個性的で、印象にも残る。日々ひたすら麺作り、スープ作りに打ち込む主人だが、その感性の良さは端々から伺える。
【掲載】2005年3月 【行列】4人 【らーめんの王様】★★★★★
東京多摩地区のラーメン店リスト
太公望たいこうぼう
【所在地】東京都あきる野市秋川1-2-6 【お店の地図】
【定休日】水曜
【営業時間】
○11:00-15:30/16:30-21:30
○11:00-21:30(土日祝)
【最寄り駅】JR五日市線 秋川駅 徒歩2分
【メニュー】
○らーめん(並)600円、塩らーめん(並)600円、大らーめん(醤油・塩)700円、塩バターらーめん650円、ワンタンめん(醤油・塩)650円、メンマらーめん(醤油・塩)700円、ネギらーめん(醤油・塩)750円、チャーシューめん(醤油・塩)800円
○(並)つけ麺(醤油・塩)600円


【系統】東京ラーメン

【お店について】
 駅から程なく歩くと黄色地に黒字で「飛魚出汁(あごだし)ラーメン」とある看板に出会う。外観からすれば触手を伸ばしたくなるようなオーラは出ていない。しかし、店内に入ると地元の人に支持されているなという感じが伝わってくる。釣り好きであるご主人を表すかのようなこの店名。以前は焼魚定食もやっていたが現在はらーめん一筋。L字型のカウンター12席は地元の人で賑わっている。1998年12月に開店。

太公望@秋川・らーめん自由区
 本日は「らーめん(並)」。スープは看板に掲げられた通り、炭火で焼いてから天日干しをする長崎産の焼アゴを使用。我が家でも以前5尾で500円前後で購入し、出汁を摂ったことがある。香りは大人しいがその代わり味の深みが出る。また、全ての料理の出汁には多少のクセがあり合わないのかなという印象をもつ。豚骨、鶏ガラをベースに焼アゴ、屋久島の鯖節、鰹節、羅臼昆布、干し海老、干し貝柱、干し椎茸などで摂ったスープはそれぞれの素材が突出することもなく、雑味がなく重厚なる味わいだ。2種類の醤油をブレンドしたタレも強からず弱からず。表面に浮かぶオリーブオイルなど4種類の油もほど良い加減。麺は中太か細麺から選べる。今回は中太の縮れ麺。硬めに茹でられた麺はスープとの絡みも良く、プリプリとしていてモチッとした食感が美味しい。特徴があり印象に残る麺だ。バラ肉のチャーシューは薄めの味付で柔らかい。穂先メンマは風味良し。味玉は黄味がトロリとしている。個人的にはワカメよりも青菜などの野菜の方が見た目も栄養などの面からもバランスが取れるように思う。
 ご主人の修業先は鹿児島ラーメンの有名店「和田屋」。得意な豚骨ラーメンではなく、敢えて魚介系のラーメンで勝負をする。人生色々、らーめんも色々。滋味深いらーめんで今後も地域に根ざし、愛され続けるお店であろう。
【掲載】2005年2月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★☆☆
東京多摩地区のラーメン店リスト
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