らーめん自由区・東京ラーメン食べ歩きガイド東京多摩地区のラーメン店リスト>文蔵@三鷹
らーめん文蔵ぶんぞう
【所在地】東京都三鷹市下連雀3-22-6 【お店の地図】
【電話】非公開
【定休日】水曜(祝日の場合は翌日)
【営業時間】11:30-14:00/18:00-21:00
【最寄駅】JR中央線・総武線他 三鷹駅 徒歩5分

【メニュー】
 ○らーめん600円、得らーめん800円
 ○つけめん700円、得つけめん900円
 □中盛+50円、大盛+100円
 □味付玉子100円、他

【系統】白湯魚介スープ系東京ラーメン

【お店について】
 2005年10月創業。三鷹駅南口の本町通り沿いにあるお店。三鷹といえば古くから知られている「江ぐち」や「たきたろう」というお店もあるが、人口密度が高い割りにラーメン専門店が少ない不毛地帯。久々の新店となる。メインストリートから少し外れた路地にあり、目立ちにくい場所。白地に「麺」と書かれた電飾の看板と青いビニール製の庇が目印。よく街中で見かける小料理屋といった感じで小ざっぱりとした店構え。店内はカウンター9席で、明るく清潔感が溢れている。このお店のご主人は、「らーめん寺子屋(※1)」の出身。このお店を開くに当たりスープは「青葉」、麺は「大勝軒」、具は「家系」を参考にしたという。
文蔵@三鷹・東京ラーメン
 本日は「得らーめん」。得らーめんは基本のラーメンにチャーシュー+2枚、味付玉子、メンマが増量されたメニュー。豚骨・鶏ガラの動物系と野菜類、それに煮干・鰹節、サバ節などの魚介系をブレンドしたダシ。表面には鰹節油が浮き、魚介系の風味が強い。口に含むと、魚介系の香りが鼻腔を刺激し、豚と鶏の重厚な旨みが舌に広がる。コクがあるのにキレもある。塩気は僅かに舌に残るが、程ほどには抑えられている。豚や鶏のゼラチン質がたっぷりと溶け込んだまろやかな口当たりとコクの深い味わいに、レンゲでスープを何回も口に運んでしまう。麺は自家製で、加水率高めの中太ストレート麺。ゆるやかなウェーブのある麺の表面は滑らかで、噛むとしっかりとした歯ごたえ。最初は芯があるような硬さにも感じられたが、直ぐにスープとなじみモチッとした食感に変わる。小麦粉の風味も感じられてなかなか美味しい麺だ。チャーシューはモモ肉の煮豚。味付けはしっかりとしていて、薄切りのものが3枚載っている。スープと麺に比べて印象は薄い。味付玉子は白身が程よい味付けで黄身はトロトロと流れ出る。メンマは太めで四角い断面、甘めで薄味の味付け。柔らくシャキシャキとした食感が良い。他の具はナルト、ほうれん草、ネギ、海苔。
 有名店のいいとこ取りをしたというラーメン。この中で酷似しているといえば「青葉」。粗引き胡椒が振られていないこととスープ温度が高めという点を除けば、ほぼ同じ味わい。同じレシピを使っても、同様のものを作るのは難しいといわれるスープ。塾生としての3ヶ月間と独自の研究で、このレベルのスープに到達したのであればたいしたものだと感心する。後は月並みに感じられるチャーシューがグレードアップされれば、さらにリッチな味わいとなることであろう。

※1「らーめん寺子屋」:「13湯麺@五香」の店主が主宰する私塾。ラーメン店の開業支援を目的としたもので、3ヶ月間の研修で調理から経営面までのノウハウを学ぶことが出来る。
【掲載】2006年4月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
らーめん自由区東京多摩地区のラーメン店リスト>文蔵@三鷹
inserted by FC2 system