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らー麺 本丸亭
【所在地】神奈川県厚木市幸町4-10 【お店の地図】
【電話】046-227-3360
【定休日】火・第2水曜
【営業時間】11:00-15:00前後/18:00-22:00前後
【最寄駅】小田急小田原線 本厚木駅 各徒歩10分

【メニュー】
○本丸塩らー麺735円、赤丸塩らー麺840円、鶏塩らー麺840円、梅とりらー麺945円、梅しらすらー麺945円、辛味ねぎ入りらー麺1050円、チャーシュー入りらー麺1260円
□ワンタン210円、他

【系統】Wスープ系塩ラーメン

【お店について】
 2001年4月創業。このお店のご主人金丸氏は「揚子江ラーメン@大阪」で修行をした後、豚骨主体のラーメン店「丸亭@大阪」を20数年間営んでいた。その後「本丸亭」を開業するにあたって、ダシのごまかしがきかない塩ラーメン一本で勝負することを決意した。
 支店として、「横浜元町店(2005年10月)」、「ラーメンシンフォニー@川崎BE(2006年1月)」。2008年4月には、「塩らー麺 本丸亭-銀座City Noodle(中央区)」を開業。

 旧厚木街道(県道601号線)沿いにあるこのお店は、白地に黒で店名の書かれた暖簾と椅子の上に置かれた招き猫のぬいぐるみが目印。回転は遅く待ち時間は長い。店内はL字型カウンター10席で飾りっ気はなく大衆的な空間。
本丸亭@本厚木・らーめん自由区
 本日は「本丸亭塩らー麺」+ワンタン入り。豚骨・鴨ガラ・親鶏とヒナ鶏の2種類の丸鶏・鴨肉等の動物系のスープに、対馬産の焼きアゴ・昆布・干し椎茸等の和風ダシをブレンド。更にドンブリに注ぐ際にも和風ダシを加えるWスープ。
 透明感があり一見薄味に見えるが、しっかりとしたダシの旨味が出ている。塩ラーメンだけにダシの味がストレートに伝わるが、動物系と魚介系のダシが見事に一体化し、塩梅もちょうど良い。胡椒はやや強め。淡白な味わいの中にコクと香り高さが際立ち、旨味がジワジワと伝わってくる。繊細且つ絶妙なバランス感覚といえる。飽きがこず自然な感じで飲めてしまう。

 麺は栃木県佐野市「麺工房かみおか」製のものを使用。職人が青竹で打つ平打ち多加水率の中太の縮れ麺で、手打ちだけに太さはまちまちだ。柔らかめに茹でられ、コシは弱め。ツルンとした舌触りで喉越しは良くスープの絡みは上々。
 トッピングでは他店では見られない生の春菊が使われている。「スープが熱いうちによくひたしておいてください。よりおいしく召し上がれます。」と書かれている通り、生で直接食べるものではない。ひたすとスープに香りが移り、ハーブと同様に爽快感をもたらす。スープの味にさほど影響は与えないので、彩りと香り付けという意味では良い。チャーシューはバラ肉のロールで、厚みが6〜7ミリのものが2枚。表面がしっかりとローストされている。脂身は多いが、下茹でされており余分な脂は抜け落ちている。薄味で肉の甘味と旨味が上手に引き出されている。ワンタンはピラピラとした薄手の皮で、肉は塩・コショウ・生姜が効いたもの。

 平日は1日210杯、土日祝は240杯でスープ切れとなる。評判を聞きつけて遠路はるばる来る客も多い。最近の塩ラーメンの傾向としては、乾物系や香味油を効かせるものが多いがそれとは若干異なる。これでもかというぐらい追撃してくる味ではなく、クラシカルともいえるナチュラルな味を追求している。正攻法で築き上げた完成度の高い一杯といえよう。
【掲載】2006年1月【行列】13人 【らーめんの王様】★★★★☆
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