本日は「醤油とりそば」。
冬期・夜20食の限定メニュー。
デフォルメされた陶器の丼鉢が、黒塗りに赤がポイントのお盆に載せられて登場。
丼鉢から漂う風味は、鶏、三つ葉、焼いた油揚げの香ばしさ。
スープは、日本蕎麦のつゆを想起させるようなカエシの強さ、味醂による円やかさ、鶏の旨味が前面に出ている。
鶏油は少なめであるが、鶏の旨味と風味が強く出ていて美味しい。
大喜らしい優しい味わいで、後味は鶏油風味の余韻。
麺は、中太の平打ちストレート麺。
表面はツルンとした舌触り、噛むと小麦粉の密度感を感じ、グチッと歯を押し返す弾力感。
最初はスープの絡みが弱いが、中盤馴染んでくる。
具の鶏チャーシューは、表面に焼き目がつきサクッリとした歯ざわりで、味はサッパリとした感じ。
鶏団子は2個で、キクラゲと軟骨が入り、風味付けとして山椒を加えている。
コリコリとした食感と清涼感のある風味で美味しい。
山葵(わさび)を効かせた三つ葉は、軽いアクセントとなり効果的。
味玉1/2は、味付けが控えめで、黄身がトロリとした半熟具合。メ
ンマは細裂きでコリコリとした食感。
脇役の山椒と山葵を目立たないところで使い、主役の「醤油」と「鶏」を際立たせた一杯。
【掲載】2009年3月 【行列】3人 【らーめんの王様】★★★★★