本日は「小豚ダブル」。
そして仕上がる直前に「ヤサイマシニンニク」とトッピングの暗号であるジロリアンの呪文を言う。
大方のお客が子豚止まりの注文であったので、ダブルは失敗したかなと思ったが、案の定すごいボリュームであった。
まずは茹でた盛りだくさんのもやしとワイルドに刻まれたキャベツをある程度食べないとスープと麺が出てこない。豚骨と野菜、豚肉で摂ったスープに背脂が多めに入っている。
「カラメ」と「アブラマシ」はしていないが醤油ダレの味も濃く、大量の脂が入っている。
麺は平打太麺のストレートで柔らかめの茹で加減。
最初は柔らかいと思ったが、しっかりとしたコシとモチッと感がある。
ゴロゴロ入った脂の少な目の豚の塊。
二郎系では「チャーシュー」とは言わず「豚」と言う。
パサつき感があり、出汁を摂った後の肉という感じ。
ダブルでは後半飽きる。「生卵」を頼んで、「しゃぶしゃぶ」や「すき焼き」風に具を食べるという「通」の食べ方もあるので試してみると良い。
二郎のラーメンをこよなく愛する人を「ジロリアン」と言う。
ふつうの人は「今日はどこのラーメン屋さんに行こうかな」と思うものだが、「ジロリアン」は「今日はどこの二郎に行こうかな」と思いを馳せる。
後味は悪いが、癖になり腹持ちが良い。
体調が良い時に食べるべきだが、体調が悪い時に食べると体力が回復する。
「二郎はラーメンにあらず、二郎と言う食事である。」という格言がある。
食べた後の充足感、コストパフォーマンスは素晴らしい。
それがラーメン二郎の魅力である。
【掲載】2005年5月 【行列】16人 【らーめんの王様】★★★☆☆