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さぶちゃん・閉店 【所在地】東京都千代田区神田神保町2-24-6 【お店の地図】 【定休日】日曜・祝日 【営業時間】11:30-15:00/16:20-19:00 【最寄り駅】 ・東京メトロ半蔵門線・都営新宿線 神保町駅 徒歩3分 ・JR総武線水道橋駅 徒歩10分 【メニュー】 ○らーめん450円、大盛らーめん530円、ちゃーしゅうめん650円、ちゃーはん550円、 □半ちゃんらーめん600円他 【系統】東京ラーメン 【お店について】 1966(昭和41)年創業の東京ラーメンのお店。 伝説的、歴史的名店といってもよい。 昭和42年には「半ちゃんらーめん」をメニューに加え、全国で最初に半分のチャーハンとラーメンのセットを世に送り出したことで知られている。 店主は木下三郎さん、伊峡@神保町出身。 白山通りより少し路地に入ったところにあり、行列が出来ていなければ気づくことはない場所にある。 間口が狭く店舗も老朽化している。 それにもかかわらず連日行列ができるという不思議さ。 「さぶちゃん」の名前は、食べたことがなくても聞いたことがあるという人は少なくはない。 それだけネームバリューがある。 近くにある「キッチングラン(洋食屋)」、「近江や(焼魚定食)」はご主人の兄弟のお店。 並んでも回転が速いので、待ち時間は少ない。 女人禁制のお店ではないが、全てのお客が男性である。 中に入るとカウンター7席の狭い空間。 間近にいる“さぶちゃん”こと木下さんは、丸首の白いシャツを着たお腹がしっかり突き出た貫禄のある風貌。 時折汗を拭きながら、スポーツドリンクを飲む。 中華鍋で麺を茹で、一度に作るのは3人前。 2017年(平成29年)11月より閉店。 |
本日は「半ちゃんらーめん」。 スープのベースは鶏がら。 コッテリ感をもたらすのは鶏皮の脂と表面に適度に浮かぶミヨシ製ラード。 醤油ダレの濃さがやや強めに出ているが生姜が効いていて後味はスッキリとしている。 ほのかに香る鰹節の風味は本だしによるもの。 「小池製麺所」製の細ストレート麺はかなり柔らかい。 茹ですぎというのではなくこういう麺なのであろう。 最近では珍しいが美味しく感じてしまう。 通常大盛ラーメンというのは1.5玉だが、取り分けるのが面倒なのでこの店では2玉分入っている。 肉厚のモモ肉チャーシューは硬すぎず柔らかすぎず。 濃い色をしたメンマは柔らかめ。 チャーハンはラーメンのスープを使用し、玉子がたっぷりと入ったもの。 作り置きしたものを時折暖めて出している。 パラパラとはしていないが、家庭で作るような馴染みのある味で量はしっかりとある。 カウンターで食べる寿司には勇気はいるが、廻っている寿司には気兼ねはいらない。 何かそれと同じ感覚で食べられるラーメンだ。 郷愁で食べたくなる人もいるであろうし、今風のラーメンではないのでがっくりする人もいるであろう。 変わらぬ味と歴史を感じるお店の雰囲気、そして頑固一徹のラーメン職人。 全てが味のうち。 東京ラーメンの原点とはこういったものだ。 ポケット銭でラーメンが食べられ、お腹が満たされる。 これほど幸せなことはない。これがこのお店の魅力だと思う。 【掲載】2004年12月 【行列】8人 【らーめんの王様】★★★☆☆ |
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