らーめん自由区・東京ラーメンガイド千代田区のラーメン店リスト>三四郎@御茶ノ水
麺処 三四郎・閉店
めんどころ さんしろう
【所在地】東京都千代田区神田小川町3-26 大築ビル1F 【お店の地図】
【電話】03-3294-5346
【定休日】水曜
【営業時間】11:00-15:00/17:00-23:00(但し、スープ終わり次第終了)

【最寄り駅】
 ○東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 徒歩4分
 ○JR中央線・総武線 御茶ノ水駅 徒歩5分
 ○都営新宿線 小川町駅 徒歩5分
 ○東京メトロ丸の内線 淡路町駅 徒歩6分、他

【メニュー】
 ○むらさき(しょうゆ)770円、特むらさき970円、かけむらさき600円
 ○うしお(しお)780円、特うしお980円、かけうしお600円
 ○まさら(カレー)900円
 ◎醤油つけ麺(並盛り)800円、らぁ油つけ麺(並盛り)850円
 ◎和えまさら850円
 ◇金田海苔(5枚)100円、あじ玉150円、チャーシュー(1枚)130円、塩コロチャーシュー300円
 □卵かけご飯250円、本日の焼豚飯400円、他

【系統】中村屋海老名系創作ラーメン

三四郎-店舗外観

三四郎−店内 三四郎-厨房・店内左右
【お店について】
 2008年10月28日オープン。「ディアレスト スタイル株式会社」が運営するお店。この会社を率いるのは、中村栄利(なかむらひでとし)氏。中村氏は、1999年9月に「中村屋@高座渋谷(神奈川県大和市)」を開業し、若干22歳にしてラーメン業界に新風を吹き込んだ。このお店は市の区画整備により、2008年4月13日をもって閉店。現在は、「中村屋@海老名」、予約制の「中村屋essence@海老名」、「中村屋キャラバン@長野県・昼神温泉郷」などを主体とした営業を行っている。

 都内初出店となるこのお店、屋号には「中村屋」を使わず、この地域にちなんだ名を付けた。夏目漱石の長編小説「三四郎」の主人公が通うのが、隣町にある本郷の帝国大学。主人公の名は「小川三四郎」、だから「小川町の三四郎」(推測)。「その名の響きのように、『忘れられない』三四郎の味をお楽しみください。」と言う口上もあるので、別の意味合いもありそうだ。

 様々な路線、駅から近い便利な場所にある。但し、大通りから中に入った場所にあるので、土地勘がないと見つけるのに手間取るかもしれない。「三井住友海上火災保険」の高いビルを目印にすればわかりやすい。三四郎の「三」をデザイン化したマークが入った暖簾と店名を陰刻した木製の置き看板が目印。

 引き戸は二つあり、入口と出口専用とに分かれている。入って左手に券売機があり、右手に店内での待ち客がいる。厨房を囲むようなコの字型カウンターが14席(MAX17席)。客席の間隔もあり落ち着いて食事ができるスペース。カウンターと厨房の境目には、ところどころガラスがはめられている。卓上には、楊枝、割り箸、七味、胡椒が置かれている。

 スタッフは厨房内に調理担当の2名、ホール・洗い場担当の1名で構成されている。厨房の中央に鎮座するのはチャーシュー・スライサー。湯きりの際、腕を高く上げて振り落とす「天空落とし」が「中村屋」の時は話題となった。鶏油(チーユ)は、レードルではなく透明な容器に入ったもので注いでいる。

 ※2010年7月25日閉店。吉祥寺に、本店と同じ屋号の「中村屋」として移転。
 ※2010年8月1日、「中村屋 吉祥寺店@吉祥寺(武蔵野市)」がオープン。
  東京都武蔵野市吉祥寺本町2-19-7 TEL:0422-20-2440
三四郎-まさら
 本日は「まさら」。味の3本柱の一つ、“カレー風味”のラーメン。
 “マサラ”と言うように、繊細で心地の良い香辛料の香りが鼻孔をすり抜ける。スープはサラッとした口当たりで、トロミはない。スープカレーのような濃度。辛味は強くはないが、コクがあるので後を引く旨さがある。調和が取れていて完成度が高い。

 麺は細ストレート麺。茹で時間はかなり短いが、仕上がりは柔らかめ。表面がツルツルと滑らかで、唇に触れる感じが心地よい。細いながらもしなやかさとコシがあり美味しい。

 具は、細切りのメンマ、水菜、薄切りのチャーシュー、珍しいところで福神漬け。

 御茶ノ水界隈は、様々な飲食店がしのぎを削る場所。「コストパフォーマンスが高い」「満足度の高いボリューム」は当たり前で、たくさんの固定客をつかんでいる名店が多い。選択肢が多いこの場所で、「今日は三四郎に行こうかな」と思わせるには、“クオリティー”以外の要素も求められる。
【掲載】2009年6月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
三四郎-うしお
 本日は「うしお」。「中村屋から継承される自慢のスープが素直に楽しめる塩ラーメン」とのこと。塩ダレには、オーストラリア産の塩を使用。

 ゲンコツ・鶏ガラとニンニク・生姜などの香味野菜を中心に摂った旨味の多いクリアなスープ。鶏油(チーユ)を多めに用いてコクを出し、野菜の甘味、昆布や魚介類などの滋味深さも滲み出た味わい。素材が突出せず、そつがないまとめ方。ニンニクの香りがアクセントになっている。癖のない分、パンチ力はやや弱い。

 麺は「三河屋製麺」製の細ストレート麺。固めの茹で加減で芯を感じさせるが、時間とともにスープの絡みが良くなっていく。繊細なスープの邪魔をせず、スルスルと啜り心地が良く美味しい。

 具のチャーシューは、塩漬けにした後に燻(いぶ)したもの。レアなしっとりとした食感は独特。小ぶりのワンタン(2個)は中厚の皮で、味噌風味の肉餡。他の具は、穂先メンマ、小松菜、刻みネギ。
【掲載】2009年5月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
三四郎-むらさき・あじ玉
 本日は「むらさき+あじ玉」。鶏とゲンコツのブイヨンに、鯖節・鰹節・昆布などの海産物を加えたスープ。醤油は「天野醤油@静岡県・御殿場」製のものを使用。濃いめの醤油色。表面には、鶏油の透明な層が出来ている。
 一口飲むと、醤油の熟成感のある味わいと、鶏のコク、生姜の風味が口の中に広がる。生姜を強め、醤油の輪郭をはっきりとさせたメリハリのある味わい。鶏油を多用していることと、生姜の風味が強く出ているために、出汁の旨味は控えめに感じる。まとまりはある。

 麺は「三河屋製麺」製の細ストレート麺。国産小麦を使用。最初はポキッとした硬さが残る位の固めの茹で加減であるが、直ぐに馴染む。スープの絡みが良く、喉越しも良い。

 チャーシューはやや赤身を帯びたローストポークの薄切りが2枚。ローストビーフのようにしっとりとした舌触りに、しっかりとした歯応え。燻製風味で、洋風の上品な味わい。細割きメンマは、味付は控えめでシャキシャキとした歯応え。小松菜は茎の部分が中心で、サッと湯がいて、瑞々しさを残したシャリッとした歯応え。あじ玉は、ゲル化した半熟具合、味の滲み具合が良く美味しい。他の具は、刻みネギ。

 「中村屋」では、「髄道(だしどう)」とか「エッセンス(ダシ)」とか言う言葉が用いられるので、出汁を機軸としたラーメンを予想したが、方向性(狙い)が違うようだ。「むらさき」と言うように、タレを軸とした構成となっている。
【掲載】2008年11月 【行列】13人 【らーめんの王様】★★★☆☆
らーめん自由区千代田区のラーメン店リスト>三四郎@御茶ノ水
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