本日は「二段式辛つけめん」。
昼夜合わせて40食限定メニュー。
最初に差し出されたのは、ベネチアンレッド色のつけ汁。
蕎麦猪口サイズではなく、大きめな器のところが良い。
続いて出されたのが、すだちと海苔が載った中太の縮れ麺。ん…?どこが二段式と思いつつ、すだちを絞って麺にかける。
健康のためならお酢だが、ダシの味を消さないことと清涼感を出すためには、こちらの方が効果的。
麺は表面が柔らかく、中心部はしっかりとしたコシがある。
程よい弾力とツルツル感がおいしく、喉越しが良い。
つけ汁は、動物系と魚介系のダシのベースがしっかりとしていて、スッキリとしたうま辛味。
毛穴が開くような辛さではなく、程よい辛さ。
汁の中には、厚切りのチャーシューとメンマ、表面には白ゴマが浮かぶ。
麺を1/3食べたところで登場したのが、木箱に載った鉄鍋。
「レンゲでスープを3、4杯入れていただき、肉味噌をつぶして、麺を入れてお召し上がり下さい。」とのこと。
これが二段式の所以。
鉄鍋からは、ジュージューという音を立てながら油が跳ねている。
この状態でスープを入れたらどうなるか。
お勧めの食べ方を実行せず、肉味噌を崩しつつ、ネギを絡めながら炒める。
そして、つけ汁に投入。
額に跳ねることなく、蒸気が上がることもなくまず成功。
大きな変化はないが、コクと熱さが増した感じ。
辛さも適度に増して丁度良い。
スープ割をしてもらい飲むと、更に旨い。
時折、むせたのは辛味が効いてたということであろうか。
限定メニューとは、お店の遊び心とリピーターを飽きさせないための工夫。
今後、定番を超えるような創作的な作品が生まれることを期待したい。
【掲載】2006年7月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆