らーめん自由区・東京ラーメンガイド江東区のラーメン店リスト>美学屋@木場・東陽町
らーめん美学屋
【所在地】東京都江東区東陽3-17-14 【お店の地図】
【定休日】日曜と不定休(月1回)
【営業時間】11:30-15:00 18:00-21:00
【最寄駅】
東京メトロ東西線
・木場駅 徒歩3分
・東陽町 徒歩5分

【メニュー】
醤油らーめん650円、塩らーめん650円、梅塩らーめん750円、特脇らーめん(醤油又は塩)950円、
つけめん750円、塩つけめん750円、特脇つけめん(醤油又は塩)1050円、
味玉玉子+100円、焼豚+100円、メンマ+200円、のり+100円
豚ごはんセット850円、他

【系統】和風魚介系東京ラーメン

【お店について】
 2004年11月創業。このお店のご主人は「ラーメン涌井@西新井」と「めんやもも@葛西」出身。「美学をもってラーメン作りに臨みたい」という信念より名付けられた店名。永代通り沿いにあるこのお店は黒い看板が目印。外観は黒を基調としたガラス張り。店内は明るく、磨きこまれたステンレス製の厨房で切盛りをするのは若いご夫婦。木製のカウンター12席でゆったりとした空間。丸椅子、床は市松模様、天井には飾りの扇風機、BGMはレゲエとスタイリッシュでポップな感じの雰囲気。
醤油らーめん@美学屋
 本日は「醤油らーめん」。黄金色に輝くスープには美しさがある。鶏のコクと魚の香りがフンワリと優しく香る複雑多面性をもった深みのあるスープ。塩ラーメンとの差異はさほどないが、醤油ダレのほのかな甘さと風味があって醤油ラーメンの方が味がわかりやすい。麺はコシがあり、サクッとした歯応えが良い。絡みは良いが麺としての味わいがもう少しあればとも思う。バラ肉のチャーシューは一度煮込んだ後に焼き上げたものでプルプルとした食感。柔らかく、味は薄めだが肉の旨みを味わえる。たまたま切り分けた部分にもよるものなのか脂身が多かった。小松菜はシャキシャキとした食感でつけ合わせとしての相性は良い。
 繊細かつシャープな面立ちの洗練された一杯。ハイレベルで味覚の点では舌は満たされるが、胃袋が「うん」とは頷いてくれない。もう少し量があったら満足感を得られたのだが…。そんな時には「豚ごはん」などのサイドメニューで補うことはできる。
【掲載】2006年3月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆

特脇塩らーめん@美学屋
 本日は「特脇塩らーめん」。丸鶏をベースに、鯖節、煮干し等のダシを併せたスープ。劣化防止のため一旦冷ましてから冷蔵しておき、注文毎に小鍋で温める。塩ダレには沖縄の天然塩とホタテの貝柱や干し海老などを使用。黄金色のスープの表面に浮かぶ油は少なめでちょうど良く、適度なコッテリ感をも出している。そのほんのりと漂う鰹節の香りを移した香味油が鼻孔をくすぐり食欲を掻き立てる。一口飲むとホタテの旨味がジワジワと伝わり、上品で繊細なる味わいが舌に染み込む。塩気も尖ったところがなく、円やかで良い塩梅。麺は「東屋製麺」製の緩やかなウェーブのある細ストレート麺。低加水率で噛むと歯応えがあり、コシが強くスルスルとすすりやすい。好みで太麺にすることもできる。バラチャーシューは柔らかく、箸でつかむとプルプルとした柔らかさ。味がしっかりとついて香ばしさもある。メンマも味つけがしっかりとしていて、柔らかめだがシャキシャキとした食感が心地良い。味玉は黄味がトロリと流れ出る絶妙な茹で加減。スープを濁さぬようレンゲにのせて食べる方が良い。デリケートなスープに対し、バランス的には心もち主張が強めの具。むろん個々に食すと秀逸だが、具を食べ始めるとスープの味が後手に回ってしまうという印象。他の具は小松菜、ネギ、大判の海苔2枚。
 まとまりがあり完成度の高い1杯。美学とは、「種種の美を通して、美の本質を研究する学問」とのこと。構築することが美学なら、破壊することも美学。完璧に出来上がったものを再構築することも美の本質を追究する上では必要なこととなる。ラーメンの作り手においては終わりのない難しい課題に思う。
【掲載日】2006年3月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆
らーめん自由区江東区のラーメン店リスト>美学屋@木場・東陽町
inserted by FC2 system