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麺屋 吉左右(きっそう)
【所在地】東京都江東区東陽1-11-3 【お店の地図】
【電話】03-3699-5929
【定休日】日曜、第1・3水曜
【営業時間】11:30-15:00
【最寄駅】東京メトロ東西線 木場駅 徒歩3分

【メニュー】
 ○らーめん(麺200g)650円、大盛りらーめん(麺300g)730円、味玉らーめん750円、チャーシューらーめん900円
 ○つけ麺(麺300g)750円、大盛りつけ麺(麺450g)850円、味玉つけ麺850円、チャーシューつけ麺1000円
 ◇トッピング あじ玉・のり各100円、メンマ150円、チャーシュー250円、他

【系統】和風魚介系東京ラーメン

【お店について】
 2006年1月創業。このお店のご主人は、アパレル系の会社を脱サラし、ラーメン屋さんに転身。ラーメン店で修業をしつつも、独自のスタイルを築いてこのお店をオープンさせた。
 永代通りの路地裏で、ひっそりと営業しているようなたたずまい。白地の看板と藍色の暖簾が目印。
 店内はカウンター9席で、和風の落ち着いた雰囲気。夫婦で切り盛りをしている。
あじ玉らーめん@吉左右
 本日は「味玉らーめん」。豚骨、鶏ガラ、羅臼昆布、干し椎茸で摂ったダシに、3種類の節で摂ったダシを丼の中で併せるWスープ方式。動物系のベースがしっかりとし、魚介も効いたバランスのよい和風味。モミジを使っていると思われる、ネットリ感のあるスープ。鶏のゼラチン質が溶け出し、コラーゲンが豊富でコクと旨みが凝縮されている。雑味がなく、飲むほどに味わい深い。微粉末の節粉も混ざっているが、そのネットリ感でザラツキ感は気にならない。終盤コショウのピリッと感が強まる。

 麺は切り刃16番の中太ストレート麺。毎朝製麺機で作る自家製麺。加水率が高めで、ツルツルとした舌触り。小麦粉の密度が高く、モチモチとした食感。スープがよく絡み、200gという麺の量を忘れるぐらい、箸が進み、麺が胃の中に収まっていく。ロース肉のチャーシューは、味付けが控えめで、肉の味がよくわかる。味玉は白身は程よい味付けで、黄身はゼリー状。メンマは柔らかくシャキシャキとしている。他の具は海苔とネギ。

 不思議なことに、オリジナリティを感じさせるものは、ビジュアル的には特にない。トッピングされた一つ一つの具を食べても、秀逸の品と絶賛するほどでもない。しかし、全てがどんぶりの中でひとつとなり、その調和が素晴らしい。もちろんその中の主役は麺であることはいうまでもない。小麦の風味が生かされた麺は、啜るたび噛むたびに躍動感を感じさせる。準主役のスープがいい味を出し、脇役の具が2人の好演を上手に支えている。正に調和の取れた完成度の高い一杯といえる。

【掲載】2006年12月 【行列】3人 【らーめんの王様】★★★★★
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