本日は「チャーシューめん」。
磁石のように、時折ひきつけられるのはなぜだろう・・・と思いつつ入店。
オイリーな感じがしない魚介が香る出汁感のあるスープ。
化学調味料を使用せず、自然素材をじっくり煮出している。
旨みが優しく広がる感覚は、一口飲むとよく分かる。
動物系出汁の乳化した部分を抽出しているので、脂っぽさは一切ない。
魚介素材の旨味は出すぎた感じはなく、動物系の出汁とバランスよく融合し、膨らみと余韻を残す。
最後の一滴まで後を引き、飲み干せる。
このスープに合わせる麺は、細縮れ麺。
このタイプのスープに細麺を合わせるお店は少ない。
中細麺でも、中太麺でも合いそうだが、それはなぜか。
つけめんでは麺の美味しさを、らーめんでは軽快なすすり心地と喉越しの良さを・・・ということであろう。
麺をすすり、そしてスープを飲む。
交互に繰り返すこの動作は、麺好では定石のようになっている。
具のチャーシューは、肉厚でとても柔らかい。
脂身が多くて柔らかいのは当たり前だが、赤身なのである。
ふっくらとしていて、噛むとジューシーな肉汁が口の中に溢れ、口元が思わずほころぶ。
味玉は味付がしっかりと味が付き、黄身がトロトロの半熟具合。
実に旨い。トッピングがないのが残念。
メンマは味付控えめで、シャクシャクとした食感。他の具は、小松菜、海苔、小口切りのネギ。
【掲載】2011年6月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★