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★このページは、「麺彩房＠沼袋（中野区）」に掲載されているそれ以前の実食レポートです。
本日は「味玉子そば」。
豚のゲンコツ・鶏ガラ・丸鶏・香味野菜を煮込み、仕上げ段階で羅臼昆布・鰹節・鯖節・宗田節・ウルメ鰯・干し椎茸などの和風出汁を加えたスープ。
冷蔵庫で一晩寝かせてから、翌日使用するという。
醤油ダレには隠し味として、味噌を醸造する際に出来る上澄みの「味噌たまり」を使用する。
たっぷりのスープに、箸で持ち上げて整えられた麺。
バランス良く配列された具。
ビジュアルからも、美味しさが伝わってくる。
顔を近づけると、節類と煮干の複雑な香りが鼻先をかすめる。
一口飲むと、鰹節と鯖節の風味が強く香り立ち、乳化した動物系の出汁の旨味が口の中に広がる。
ゼラチン質が豊富なので、舌に旨味が吸着する感じ。
飲んだ後には、唇がピトピトとくっつく感じを覚える。
二口目からは、魚介系の風味は濃密なゼラチン質をまとった乳化スープの中に内包され、大人しめになる。
それに変わって、動物系の旨味がグイグイと前に出て主張するようになる。
タレの醤油や塩分も効き、重層的な重みも感じさせる。
飲み進むごとに美味しさが加速していくタイプではなく、初っ端からガッツンと来るタイプ。
にもかかわらず、クドサがないため、最後まで楽しめる。
麺は手揉みの入った自家製の中太ストレート麺。
弾力性に富み、箸で持つと小刻みに揺れる。
啜ると微振動しながら、口の中に収まる。
プリプリとしていて、口の中で弾ける感じが心地良い。
噛めば密度感のあるムッチリとした食感で、小麦の風味が豊かで美味しい。
具のチャーシューは、脂身はほとんどなく、柔らかな歯応え。
味付けも程好く、噛みしめるとジューシーな肉汁が溢れ出てきて旨い。
メンマは甘めの味付けで、シャクシャクとした歯触りのある食感。
味玉は、黄身がゼリー状の半熟具合。
ほうれん草は、丁度良い箸休め。
柚子は、柑橘の爽やかな風味をもたらす。
他の具は、海苔、ナルト、小口切りのネギ。
【掲載】2012年11月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★
店内奥の「小上がり（蹴上がり）」の座席。家族連れには嬉しい空間。
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