本日は 「塩トリチャーシューラーメン」+うめ味玉子。
丸鶏4羽と豚ガラ、鯵、アゴ等を10時間煮込んだダシ。
塩ダレにはフランス産ゲランド自然海塩、てん菜糖(ビート)を使用している。
スープの表面に浮かぶ香味油は桜海老の風味を移したエビ油。
コクを深める意味では効果的。
全体的にあっさりとしていながら、鶏のダシが強めに出てふくよかな旨味がジンワリと感じられる滋味深い味わい。
麺は「三河屋製麺」製の薄黄色の細縮れ麺。柔らかめの茹で加減ではあるが、歯切れがよく、しっかりとしたコシがあり、滑りも上々。スープとの絡みも良く馴染んでいる。
チャーシューは岩手県産「みちのく赤どり」の柔らかな鶏のムネ肉を蒸したもの。
豚に比べ淡白な感じがするものの、塩ダレで味付されているので物足りなさはない。
メンマは細切りで程よい味付でコリコリとした食感。
特筆すべきは梅酢に漬けたうめ味玉子。
梅の風味と酸味がスープの味に影響を与えぬよう別皿で提供される。
塩ラーメンにたまにトッピングされる梅干や青じそとは違って、個性が強い分、単体で味わうに限る。
甘酸っぱく血液がサラサラになりそうな健康的な逸品。
卓上には「ラーメン用揚げエシャロット」と「鉄板用揚げニンニク」の2種類が置かれ、好みで入れることができる。
大量に入れても口臭は気にならず、風味が増し、スープに奥行きをもたらす。
他の具は糸唐辛子、小口切りされた万能ネギ。
店長とその母親、若いスタッフで運営するアットホームな雰囲気のするお店。
家族連れや知り合いが利用することも多く、その場合は賑やかになる(1人客にとっては肩身が狭い)。
ボリュームを求める人には鉄板焼と半ラーメンのセットをたのむと満足度が増すように思われる。
【掲載】2006年2月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆