本日は「背脂煮干チャーシュー麺」。
スープは、バラ肉やゲンコツを炊いた動物系出汁に、カタクチイワシ2種・長崎産の平子(真鰯)・宗田節・鯖節を投入して炊いたもの。
その宗田節やサバ節は、削り節ではなく、塊のまんまを使っている。
それに、背脂をプラスしたメニュー。
見慣れたポピュラーな丼鉢が、ステンレスの受け皿に載せられて差し出される。
スープ表面にはラードの油膜が層を成し、背脂の粒々が浮いている。
丼鉢は小ぶりだが、麺はそこそこ入っている。
まずはスープを啜る。
背脂と言っても、いわゆる「背脂チャッチャ系」のようなギトギト感は無く、サラリとしたスープ。
魚介系の旨味に、時折、醤油の凛とした表情が見え隠れする。
続けて飲むと、煮干出汁の旨味がジワーっと押し寄せ、それを包み込むかのように、背脂の甘みが口の中に広がっていく。
煮干しは「ニボニボ」したような突出したものではなく、全体のバランスを考えた上での黄金比率。
食べ進むと、コクのあるスープの味に、多めに載った青ネギの清涼感が参入してくる。
麺は、自家製の平打ちの太ストレート麺。
スルスルと啜り心地が良く、喉越しも抜群。
歯を立てるとフワフワとした感じで、噛むとモッチリとした食感。
「伊勢うどん」程ではないが、ソフトで消化も良さそう。
具のバラ肉のチャーシューは、薄くスライスされたものが10枚前後。
口溶け感が良く、噛むとジューシーな肉汁が溢れ出る。
メンマは薄めの味付で、柔らかくシャクシャクとした食感。
【掲載】2013年2月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆