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本日は「冷やし塩ラーメン汐彩」。

昨年12月に登場した「汐彩（しおさい）」の夏バージョン。
夏季限定のメニュー。

干し貝柱、あみ、昆布、鰹の厚削りなどの魚介類と干し椎茸から摂ったダシ。
動物系は使っていないとのこと。
具は梅を練りこんだ白玉、揚げじゃこ、紫蘇、切り昆布、水菜。
ガラスの器のブルーが目にも涼しげ。
また、受け皿との隙間には葉が差し込んであり、夏らしい演出。

スープはキンキンに冷やされている。
一口飲むとほのかに香る鰹の風味、滋味深い乾物類の旨味が余韻として口の中に残る。
塩ダレが効いて凛とした表情をもちながらも、スーッと静かに引いていくのは波の如し。
実に旨い。

平打ち太麺は、このメニューのための特注麺。
くっつきやすい性質もあるが、ミチッとした歯ざわりが心地よい。
スープの絡みも良く、すすり心地も良い。

梅肉を練りこんだ白玉は爽やかな酸味が清涼感をもたらす。
シャリシャリとした極細の切り昆布、カリカリとした揚げじゃこは食感として楽しめる。
黄身がルビー色の味玉も美味しい。

「汐彩」以外のメニューは、基本となるスープベースを使った応用編といえるが、「汐彩」シリーズは特別編となる。
ダシを摂ることから、具の調理まで、このメニューのために手間隙をかけている。
味噌らあめんで絶大なる支持を集めたお店だが、塩ラーメンでも傑作を生み出した。
正に女将さんの渾身の一杯と言えよう。

【掲載】2007年8月　【行列】２人　【らーめんの王様】★★★★★