本日は「琥珀の刻(とき)」。
土日限定10食。
「只、ひたすらにシンプルを心がけたラーメンです。透明なスープに、とり肉を丸にしてそえております」とのこと。
また、この間「ごまみそずい」はお休み。
「コンソメ仕立てのすっきりとした塩味」と謳われているように、透明感のある清湯スープ。
こちらのお店で通常出している基本ベースのスープとは異なり、このメニューのための別仕立て。
口に含むとあっさりとしていながら、滋味深い味わいが味蕾(みらい)に染み渡る。
喉元を過ぎるとほっとする優しい味わい。
時折、一味のピリッとした辛味を感じ、食べ進むと体がポカポカとしてくる。
中細のストレート麺は、やや平たい形状。
ところどころ手もみを加えたかのような縮れもある。
スルスルと啜り心地が良く、スープの絡みも上々。
シコシコとした歯ざわりが心地よく美味しい。
麺の上に盛られた白髪ネギとスプラウトは、箸休めとして良し。
その下に隠れたクルトンはアクセントとして楽しめる。
別添えの鶏だんごは、表面が澱粉質の薄い膜で覆われ、噛むと柔らかく、口の中に柚子の風味と肉汁が溢れる美味しさ。
当初は付けずに、シンプルなラーメンのみにしようかと考えたそうだが、あって正解。
「一滴の汁も残すのがもったいない」と思わせる一杯。
【掲載】2009年12月 【行列】3人 【らーめんの王様】★★★★★