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本日は「汐彩（しおさい）」。

１２月２日からの限定メニュー「汐彩」が始まった。
１１月に収穫したばかりのあおさと鶏のつくねがトッピングされた塩ラーメン。
あおさ（アオサ）とは、ヒトエグサと呼ばれる海藻で、沖縄ではアーサーとも呼ばれている。
食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富な海藻。あおさのストックがなくなったら終了するとのこと。

甲殻類の風味が立ち上る香味油が浮かんだ透明感のあるスープ。
通常の骨格がしっかりとしたスープベースとはまったく違い、このメニューのために独自につくったダシ。
鶏主体の淡く滋味深い味わい。
引いては押し寄せる旨みが軽やかでキレもある。

麺は「カネジン食品」製の中太の平縮れ麺。
柔らかめの茹で加減で、スープの絡みがよく、ピラピラとした舌触りが心地よい。

４個入った鶏つくねは、柚子こしょう、もしくは柚子、生姜などを練りこんでいる。
個々に強調される度合いが違い面白く、且つ美味しい。

あおさは、乾燥ものだと磯の風味が強かったり、塩分を感じさせたりするものもあるが、風味は控えめでシャキッとした食感を楽しめる。
ハーフの味付け玉子は、醤油ダレの味が黄身まで滲み込んでいる。
他の具はメンマと粗微塵のネギ。

このお店一軒に通うだけで、何軒も食べ歩いたような錯覚に陥らされる。
引き出しの多さもさることながら、創作に余念のない姿勢には脱帽。

【掲載】2006年12月　【行列】２人　【らーめんの王様】★★★★★