＞渋谷区のラーメン店リスト＞めじろ＠代々木＞煮干しらーめん【2005年1月】このページは、「めじろ＠代々木（渋谷区）」に掲載されているそれ以前の実食レポートです。
本日は「煮干ら〜めん」。丼は小径で深めには見えるが、かなり小ぶり。スープは豚骨、鶏ガラ、ウルメイワシの焼き干し、煮干、鰹節、鯖節、干し貝柱、干し椎茸、野菜等を３時間かけて煮込んだもの。
一口啜ると、焦がし葱の香りと葱油の甘味のある味が口に広がる。「七重の味」とは多彩なメニューのことだと思ったが、スープの階層構造にあるのではないか。最初の階層は葱油に覆われ、熱さや葱の風味は感じるがこの段階ではダシが感じられない。食べ進むとダシの味が浮上し、次に醤油ダレを舌が感じ取る。最後にジャリジャリとした煮干の粗みじんが登場する。変幻自在のスープで面白いと評するむきもあるが、油とダシが融合していないスープ、油とダシのＷスープと評するむきもある。このあたりは意見が分かれるところ。
中細の縮れ麺はかん水が多めでコシがある。
チャーシューは肩ロースで弾力性があり、噛み応えのある逸品。肉本来の味が味わえる。メンマは繊維を感じる太めで甘味のある味わい。
「めじろ」という独自のスタイルを確立し、オリジナリティと完成度は高い。また、定休日である火曜日には店名を「２４（にじゅうよん）」とし、通常とは違うメニュ−を提供するなど多彩な面を見せている。個性が強い分、好みも分かれるが、味を進化させるべき色々な試みは今後も注目されるであろう。
【掲載】2005年1月 【行列】4人 【らーめんの王様】★★★★☆