＞品川区のラーメン店リスト＞ajito＠大井町つけめん あじと
【所在地】東京都品川区大井1-41-1 【お店の地図】
【電話】不掲載
【定休日】日曜・臨時休業有り
【営業時間】11：30-13：30（Ｌ..Ｏ）/18：00-20：30（Ｌ..Ｏ）
【最寄駅】ＪＲ京浜東北線・東急大井町線・りんかい線、他 大井町駅 徒歩7分
【メニュー】
○ajitoのつけ麺（並・200ｇ）780円、（中・300ｇ）820円、（大・400ｇ）880円
○つけ麺ロッソ（並・200ｇ）800円、（中・300ｇ）850円、（大・400ｇ）900円
◇アンチョビ辛味100円、うずらの卵（3個）100円、Ｚ型装備120円、他
【メニュー＜金・土曜18：00-限定＞】
○ピザソバスタンダード（Ｓ・200ｇ）800円、（Ｌ・300ｇ）900円
○ピザソバツナ（Ｓ・200ｇ）800円、（Ｌ・300ｇ）900円
◇アンチョビ辛味・増量100円、ハラペーニョ100円、他
【限定メニュー（これまでの）】
Verde-ベルデ-（並）850円、ピザソバ・ラウドポーク1200円、サマーソニク（並）800円、アンチョビ辛味のつけ麺（並）800円・（大）900円、シークレットＺＺ（ダブルゼータ）950円、つけ麺ゼータ（並）800円、つけ麺ゼータライト（並）800円、他
【系統】創作系つけ麺
【お店について】
2007年7月3日創業。店主は、イタリアン、フレンチ、和食店などで20年ほどの経験をもち、飲食店コンサルタントの職を経て、このお店を開業。
店名のajito（アジト＝非合法活動家の隠れ家）が示しているように、このお店のコンセプトは、「隠れ家なような場所で、創作メニューを作ること」。『既存店の味をお求めのお客様は、入店をご遠慮お願い致します』という貼紙にあるように、店主はラーメン店ではなく、創作麺料理のお店と位置づける。
ajitoは、スナックやバーといったお店が立ち並ぶ路地裏にある。この店舗自体も、以前はスナック。居抜きで、内装は自ら行った。4坪という空間のため、厨房スペースは狭く、調理の際は時折腰を屈めたり、しゃがんだりしなければならないほど。客席は、カウンター5席（6席まで並べることもある）のみ。また、店内の椅子が高いため、小学生未満の入店は遠慮を願っている。
卓上には、ミル付き容器に入った白ゴマ、胡椒、タバスコが常備。タッパーに入った刻み玉ねぎも置かれる。壁には、「チェ・ゲバラ」や「アインシュタイン」のポスター、「ロックバンド」のポストカード。「新世紀エヴァンゲリオン」、「Ｚ（ゼータ）ガンダム」などのフィギュアが飾られ、店主の趣味を反映したマニアックな室内装飾となっている。
料金は後払い制。ＢＧＭは洋楽。ドリンク＆アルコール（お一人様１本）持ち込みは可。お釣りがない場合、うずら卵１個サービス。主人は、スープを「ソース」、つけ汁を「ルー」と呼んでいる。
本日は「つけ麺ロッソ（並）」。基本のスープベースにトマトソースを加えたつけ汁と、麺の上にチーズとバジルを載せたイタリアンテイストのメニュー。
太ストレート麺の上には、パルメザンチーズとブラックペッパーが振り掛けられ、その上にバジルペーストが添えられている。チーズがかかっているために、最初の口当たりはパサついた感じ。かん水少なめの麺は、喉越しの良さを求めるものではなく、噛むごとに味が出てくるのを楽しむタイプ。歯切れが良く、密度感があって美味しい。
つけ汁は、フレッシュトマトを使ったもの。冬バージョンではホールトマトが使われ、バジルペーストの代わりにサルサソース＋フライドオニオンが使われている。
つけ汁と言うよりはソースと言った方がふさわしいトロミ感。このドロッとしたトロミが麺に吸着し、一体感を生み出している。
トマトの酸味と動物系のコクのコーディネイトはとても良い。「濃厚」にありがちな、飽きはない。時折鼻腔をすり抜ける生バジルの香りは、清新さを与えてくれる。
最後にスープ割り。鰹の風味が倍増し、イタリアンテイストから和風テイストに変わる瞬間。これがまた楽しい。人差し指を頬っぺたに当てて、「ボーノ」、「ボーノ」とやってみたいところ。
【掲載】2008年5月 【行列】8人 【らーめんの王様】★★★★★
本日は「つけ麺（並）＋うずらの卵」。つけ麺「ロッソ」に対して、こちらは「ビアンコ」。背脂、鶏ガラと共に、大量の野菜（セロリ・ニンジン・トマト・カブ・大根・生姜・ニンニク・玉ねぎ・ネギ）を煮込み、豚バラ肉や鯖節・鰹節・煮干と昆布のダシで伸ばしたスープ（ソース）。スープの粘度を野菜で出している。麺は、「菅野製麺所」製の太ストレート麺。
つけ汁（ルー）は熱めで、ドロッとしたポタージュスープのような濃度。トロミがあるのは、煮出した野菜を敢えて取り出さず、撹拌してスープ内に溶かし込んでいるため。汁が麺の表面に吸着しやすくし、一体感をもたらすための工夫とも言える。
味付は甘味・辛味・酸味の調味料に頼っておらず、強めのカエシとダシの旨味で食べさせるタイプ。汁の中には、白ゴマ、ざく切り玉ねぎ、角切りのチャーシューが入っている。野菜から出たコクがいい感じで反映されており、味の奥行きや広がりが出ている。輪郭が明確で、パンチのある味わいは、無化調でありながら引き込む力が強い。終盤には柚子の香りが浮上する。
麺は、丸い断面で表面が滑らか。加水率が低めで、パスタに近い食感。麺だけ食べても味わいがある。麺の上にある具は、水菜と刻み海苔。
最後に、スープ割り。割りスープは、昆布・鯖節などの和風だし。イタリアンから、和風の味に変化する瞬間。隠れていた柚子の風味が顔を出し、後味良く満足度が高い。
【掲載】2008年4月 【行列】6人 【らーめんの王様】★★★★★