本日は「わんたんめん(醤油)」。
半濁色のスープは、ベースに鶏ガラや豚骨の太さがあり、煮干しや鰹節の旨みがジワジワ押し寄せる。
優しい味わいではあるが、飲むたびに、次々と様々な旨みが濃密エキスのように押し寄せて来る。
そして、後口にラードによる脂っぽさを残す。
そのコッテリ感が、スーッと綺麗に消えていく感じを与えず、余韻として残る。
飲み進むとその脂っぽさは消えていき、賑やかとも言えるしっかりとした旨みが舌へ押し寄せてくる。
薄いとか物足りないとかいう人皆無であろうと思う。
麺は国産小麦100%の自家製ストレート麺。
表面が滑らかで、摩擦係数が低い口当たり。
スルスルと口の中に滑り込むが、重量感がありムチムチとしたヘビーな噛みごたえ。
具のワンタンは、いわゆる「てるてる坊主」型。
「皮」はチュルルンとした滑らかさ、「餡」はまん丸の肉のボリュームがあるタイプ。
ふくよかで優しい肉の旨みと滑らかな皮の食感が一体となり秀逸。
チャーシューは、蜂蜜を塗って焼いた焼き豚。
しっかりと焼いているので余分な脂は抜け落ち、よく噛み砕いていくと、香ばしい肉の風味が湧き立って来る。
メンマはプキプキとしたクラック感が食感としての心地良さを感じさせる。
他の具は海苔と小口切りのネギ。
【掲載】2011年3月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★