本日は「味玉チャーシュー麺」。
透明感のある清湯スープ。
一口飲むと、鰹節、鯖節、煮干などの魚介系の風味が鼻孔をすり抜ける。
この時点で、修行先の春木屋とは、方向性が違うのが分かる。
春木屋はラードによるコッテリ感、カエシによる醤油感、鶏出汁の旨味が強調されたスープ。
甲斐は初っ端魚介の風味が席巻し、食べ進むと、中核に腰をすえた動物系のコクが浮き上がってくる。
アッサリとしていながら、奥行きというものを感じさせる味わい。
麺は中太の縮れ麺。
加水率が低めで、ポクポクとした食感。
スルスルと啜り心地が良く、噛めばしっかりとしたコシがある。
スープの絡みも上々。
具のチャーシューは5枚。
今回のは脂身が少なく、しっとりとした肉質で、とても柔らか。
メンマは柔らかく、シャキシャキとした食感。
味付玉子は、味付が薄めで、黄身が固まりつつある半熟具合。
他の具は、小口切りのネギと三角形の海苔。
【掲載】2010年10月 【行列】8人 【らーめんの王様】★★★★☆