本日は「ラーメン」。
豚骨・鶏ガラ・野菜をベースに、昆布と鰹節・鯖節を加えたダシ。
それにチャーシューの煮汁を使ったタレ。
濃口醤油を使ったタレにより、スープの色は濃いめ。
多めのラードにより、醤油の角が立ったような感じは与えないが、くっきりとした輪郭の醤油味。
一口飲むと鰹節や鯖節の香りが立ち上る。
また、節系特有の酸味も少し感じる。
前回に比べると、魚介系はやや抑え目の印象だが、なぜかほっとするような味わい。
麺は中太平ストレートの自家製麺。
麺あげは平ザルを使用し、茹で加減は柔らかめ。
表面に張りがあり、中心部にはモチモチ感がある。
小麦の風味が生きている。
乾燥メンマはゆっくりと戻されていて、シャキシャキ感がある。
チャーシューは盛り付け直前に切り分ける。
硬めだが、肉の食感を楽しみながら麺をすするという楽しみがある。
昼間ではあるが、餃子やメンマを肴にビールを飲み、〆につけめんを食べる人も見受けられる。
こういった食事スタイルの常連さんが毎日のように訪れているようだ。
厨房では言葉を交わさず黙々と調理をする店主とスタッフ、そしてこの常連さんとのコントラストが際立った雰囲気。
今後も変わらないであろうこの空間で食べるラーメンは格別だ。
【掲載】2006年7月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆