本日は「チャーシュー入りつけそば」。
こんもりと平皿に盛りあげられた麺と、チャーハン付属の中華スープ碗のような小さめの器に入ったつけ汁が差し出される。
麺は薄黄色の太ストレート麺。
表面が艶々としている。
柔らかめの茹で加減で、モチモチとした食感。歯を押し返すような弾力性に富む麺が多い中、フワッとしていて歯にネットリとした感じを与えるソフトな食感。
口当たりも良く、喉越しも良い。
噛むほどに麺自体の味が出てきて美味しい。
見た目よりも、麺そのものに密度があるので食べ応えもある。
つけ汁は、茶濁色のスープ。
つけ汁を覆うチャーシューを食べつつ、隙間を空ける。
汁の表面がギラギラと光るぐらいラードは多め。
麺をつけて食せば、オイリーな感じは気にならない。
節系をベースにした醤油味の中に、お酢の酸味、グラニュー糖の甘味、胡椒とラー油の辛味が見事に調和。
酸っぱく、甘く、辛いというメリハリのあるクラシカルなタイプの味わい。
化学調味料を多用しているが、出汁も効いているので嫌みはない。
具の短冊切りのチャーシューは、大量に盛られている。
しっとりと言うよりは、少し脂が抜け落ちた感じはするものの、柔らかくて美味しい。
汁に油分が多いので、程好いバランス。
このお店ではメンマのことを「竹の子」とお品書きに記載している。
細く刻まれ、柔らかく煮込まれているので味わい深い。
他の具はネギと刻み海苔。
最後にスープ割り。
柄杓でスープを注いでもらうと、酸味・甘味・辛味が抑えられ、魚介の風味が際立ち、ホッとするような満足感に浸ることができる。
【掲載】2011年4月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★☆