本日は「らーめん」。
群馬県産和豚もち豚の骨と香味野菜を炊いたダシ。
下処理をしっかりとしているためか、豚骨臭はほとんどなく、油分は乳化していてくどさはない。
背脂が溶け込み、クリーミーでまろやかな味わいで、上品ささえも感じる。
背脂の甘みとニンニクの風味も効いていて、思わず飲んでしまう。
麺は「永福町大勝軒」の親戚筋の「草村商店」製の中太縮れ麺。
薄黄色の麺は、コシとハリがあり、弾力性が強め。
やや主張の強いこの麺とソフトなスープとの相性は今一つ。
麺は麺、スープはスープという感じ。
チャーシューは豚バラのロールで大判。
箸でつかむとほぐれる柔らかさ。
味付けが薄めで、肉の味が楽しめ美味しい。
メンマはコリコリとしっかりとした食感の甘い味付け。
他の具は刻みネギと海苔。
昔懐かしい、背脂入り豚骨ラーメン。
懐かしいといっても世代によって、想起するものが異なりギャップを感じるであろう。
個人的に、このスタイルのラーメンが主流となっていた頃に、食べ歩きをしていたので懐かしさを感じるのである。
過去のものは、どんぶりが脂でヌルヌルしていて、豚骨臭とニンニク臭が強烈だった。
それと比較すると、洗練され、万人に受け入れやすい味となっている。
後味が悪いのに、「病み付きになる味!」とも言って、過去にたくさん摂取したラーメン。
そのため、個人的には新鮮味やサプライズはないが、初めて出会う人にとっては、美味しいと感じるに違いない。
【掲載】2006年9月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★☆☆☆