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ラーメンコラム

店舗基本情報

ラーメンについて、雑感、その他もろもろ気づいたことを書き留めています。

ラーメンコラム

「こだわり」(33)
食べ物やお店の紹介で、よく耳にする「こだわる」という語法。本来の意味とは違う使い方をしているようです。

例えば、老舗のうなぎ屋さんを紹介した番組で・・・。
店主「このタレは先代の時から、継ぎ足し、継ぎ足して使っているものです。門外不出のものです。この秘伝のタレを使うことが、当店の鰻の美味しさの秘密です」。
レポーター「ほ〜、それはすごい。と言う事は、江戸時代から続いている訳ですね。『タレにこだわりがあるんですねぇ』」。

また、ラーメンに使う食材や作り手の考えを指して使われることもよくあります。
例えば、「手作りに―」、「麺に―」、「天然出汁に―」、「自然素材に―」、「北海道産小麦に―」など。
よくわからないのは「男のこだわり」。

「こだわり」…本来は、「お互いに、こだわりを捨てよう」「いつまでもこだわっているなよ」など、実は「負」の言葉、マイナス・イメージの言葉です。
ということは、「男のこだわり」と言うと、ネチッコさを感じて“気持ち悪い”と言われそうです。

【goo辞書】から引用すると・・・。
@ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。拘泥する。
 例文:「些細(ささい)なミスにも、こだわる」「形式にこだわる」
Aつかえたり、ひっかかったりする。
B難癖をつける。けちをつける。

尚、下方に[補説]があり、「近年、一流の材料にこだわって作った料理」のように、妥協しないでとことん追求するような、肯定的な意味でも用いられる」 とのこと。

テレビの「グルメ番組」から出て広まった言葉ですが、影響力が強いので浸透してしまいました。
辞書の方が後から[補説」を加えて対応しています。
今後も「負」の意味合いではなく、肯定的な意味合いで、使われ続けることでしょう。
「製麺所の麺」(32)
自家製麺を導入するお店も増えてきましたが、やはり「製麺所の麺」を使用するのお店の方が多いかと思われます。

一頃昔は、製麺機を買う余裕も、置く場所も、時間もないという理由で、「製麺所の麺」を使うのが当たり前でした。
その後、スープにこだわるラーメン専門店が増え、更に美味しい逸品を追求した結果、自家製麺を提供するお店が増えてきました。

製麺所の方も、ただそれを傍観している訳にはいきません。同業者との競争もありますし、依頼主(お店)の要望も聞き入れなくては受注が減っていきます。そこで製麺所も企業努力をし、成長した訳です。

最近では、独自で開発した「定番麺」の他、サンプルの麺から選んで作る「セミオーダー麺」、依頼主(お店)のスープに合わせた「オーダー(特注麺)」など、要望を細部まで聞き入れて麺作りをしてくれます。

また、依頼主(お店)の注文数のみを作る「完全受注生産」システムを導入している製麺所も増えてきました。

お店としても、自家製スープに最も合った麺を仕入れられるので安心です。

「製麺所のブランド化」が進み、「うちの店では、この製麺所の麺を使っています」というのを知らせるように、麺箱を店頭や店内に、客に見えるように置いているお店もあります。 
「自家製麺」(31)
ラーメンは周知の通り、麺とスープと具で構成されています。
ひと昔前よりもスープにこだわるお店が増え、スープについて語られることが多くなりました。
ところが、麺についても語られるようになったのはその後です。
おそらく、つけ麺がラーメンと人気を二分するようになり、市民権を得るようになってからのことだと思います。

自家製麺にする理由は、
@美味しい逸品を追求した結果、スープに最も適した麺を自分でつくることができること。
フレキシブル(融通が利く)に小麦粉の種類は配合を変更でき、切り刃調整も自在なので、麺の太さも直ぐに変更ができます。

A修行先が、自家製麺の場合。
「白河中華そば」系、「佐野ラーメン」系など手打ち麺がウリのお店で修行した場合、会得した知識や技術を生かしてつくることが出来ます。
「大勝軒@東池袋」で修行した人の大半も自家製麺であるのは知られています。

B原価を下げ、利益を上げること。
麺は製麺所に発注すれば1玉50円〜70円(2010年現在)かかります。
自家製麺だと15円〜25円位でできるそうです。 
「かん水の働き」(30)
・小麦粉中に含まれているタンパク質(グルテン)に作用し、伸展性、弾力性、風味に富んだ状態になる。
・澱粉に作用し、粘りを与える。
・小麦粉中のタンパク質に作用し、中華麺特有の芳香を出す。
・小麦粉中のフラボノイド系色素にかん水のアルカリが作用し、黄色発色をする。 
「かん水」とは(29)
かん水は、中華麺やワンタンの皮などに食品添加物として加えるアルカリ塩水溶液。

本来、麺のコシを高めるために用いられるが、副次的な要素として、麺の色調が黄色身を帯びて向上する効果もある。このため、日本で製麺される中華麺には欠かせない成分となっている。

かん水の発祥の地は中国で、塩湖の水(鹹水)を使った製麺技法、植物の葉や根を焼いて水に浸して灰汁を煮詰めて作ったものを用いた製麺技法が発見され、その後、麺類の伝播と共に日本にも広がった。

産地により広東かん水、四川かん水、蒙古かん水などがある。一般的に使用される天然かん水は、広東かん水を指し、別名:唐灰汁とも呼ばれている。
国内で使用されているかん水は、化学的に合成されたもので、成分としては、炭酸ナトリウム・炭酸カルシウムなどで、食品衛生法に基づいた製品検査を受けて合格し、検査合格証紙の貼付けされたものを使用しなければならない。
かん水の形態には、固形、粉末・液体の3種があるが、最近では粉末が多く使用されている。

沖縄そばは、最近ではラーメンと同じようにかん水を使うことがほとんど。昭和30年頃までは、かん水ではなく、木の灰を真水に浸してその上澄みを粉に混ぜていた。 
「オレたちの頼れる相棒『うま調』」(28)
「うま調」と言うと、「うまちょー(旨そう)」に聞こえますね。
実は、巷では「化調」とか「アトム」とも呼ばれている「化学調味料」のことです。
某フリーペーパーに記載されていた広告の記事を読んでの感想です。
クライアント(広告主)は、「あしたのもとAJINOMOTO(味の素)」。

「ラーメン界のリーダーに聞く!」ということで、山岸一雄(東池袋大勝軒)・千葉憲二(ちばき屋)・田村満儀(くじら軒)・古谷一郎(なんつッ亭)、日本のラーメン界を率いるリーダーたちが、「オレと『うま調』の付き合い方」について語っています。

東池袋大勝軒・山岸氏「オレにとってはずっと親しんできた安心できる味、これ無しで『東池袋大勝軒』の味は出せないよね」
ちばき屋・千葉氏「オレの感覚では『うま調』の入っていないうまいラーメンってのは、ちょっと考えられないんだよなぁ」
くじら軒・田村氏「うちでは味の素とハイミーを50:50でブレンドして使います。ラーメンに入れるには『うま調』はとてもいいもんだと思いますよ」
なんつッ亭・古谷氏「『うま調』は言ってみれば『アミノ系調味料』だな、というのがオレの結論。『うま調』を入れたほうが格段にうまくなる」

ラーメンに限らず、中華料理でもよく使われる「化学調味料」。
材料費を抑えること、ブレやすいスープの味を安定させるために使うのが主な理由です。

過去に一世風靡した有名店の店主が語っているので、説得力があります。
特に「ラーメンの必需品=うま調」と言い切ってしまうところが凄いですね。
しかし、この方たちについては現在の「ラーメン界のリーダー」と言うよりは、実績をもつ「ラーメン界の先駆者」と呼んだ方が今は相応しいように思います。

「うま調」に頼らずして、美味しい味が出ればそれに越したことはありません。
日々進化するラーメンの将来的な方向性は、やはり「無化調ラーメン」です。 
「マルちゃん、メキシコで大人気」(27)
一般的には「赤いたぬき」と「緑のたぬき」で知られている「マルちゃん」。
株式会社東洋水産(本社・東京)の「マルちゃん」ブランドのインスタント(即席)ラーメンが、現在、メキシコでは国家規模の人気商品となっているようです。

2004年には、1年間で即席ラーメンが約10億食が消費され、そのうちの85%の占有率。
日清食品の「カップヌードル」は宣伝しているようですが、見かける頻度は少ないそうです。

そもそも豆や米を使う食文化のメキシコ。
そのメキシコ料理に取って代わる勢いなのは、一つには全労働者の60%の日給が13ドル(約1400円以下)ということがあげられます。
約40セント(約50円)という価格はとても手ごろなのものと言えるかもしれません。
あと、豆は煮るのに1日かかりますが、3分以内で食べられるという便利性。これも一つの要因ではないでしょうか。

日本にはない「唐辛子味」、「レモン味」、「チーズ味」などもあり、メキシコ人が好む味も揃えていて、スーパーやコンビニでもすぐに手に入るようです。
カップ麺の日本と違うところは、お湯を入れるのではなく、水を入れて電子レンジで温める方式。
食べる時に「サルサソース」や「チリソース」を入れて食べることもあるようです。

また、「Maruchan(マルちゃん)」という言葉は、俗語として「簡単にできる」、「すぐにできる」という意味でも一般的に使用されるようになってきているようです。
「津波」という日本語が外国で使われているように、メキシコ人が「Maruchan」という言葉を使っているのを想像すると不思議な感じがします。
発音は「ちゃん」を強く読むそうです。

「メキシコ人にとって、食を基本とする文化がある。今、その食文化の危機にある。」とまで言われているそうです。
日本でも、最近、和食を見直す向きもありますが、依然、アメリカナイズされた食生活に傾いているようです。
内食(手作りの料理)は殆ど無く、外食ではファーストフード、中食(買ってきて食べる家庭内の食事)はジャンクフードという人もいるようです。
「食は文化」と言われていますが、どの国でも抱えている問題なのかもしれません。 
「化学調味料とラーメン・その2」(26)
化学調味料のことを「課長さん」とか、「アトム(科学の子)」と呼ぶことがあります。
揶揄(やゆ=からかう)した言い方です。
食べた感想として、「旨み過多」とか「舌が痺れる」、「後味が悪く、口に残る」と文章表現されることがあります。
その表現は何軒も食べ歩いていると「あーなるほどな」と思い当たる節があります。

厨房で作る様子を眺めていて、タレを入れた後に、調味料を加えているなとわかる時と、予め寸胴に加えていてわからない時があります。
実際食べた時に、舌に残る感じがする時は、ダシの濃度が薄く、化学調味料に頼っている感じがするものです。あまり感じない時はダシとの兼ね合いを見て補完程度に入れていると判断します。

神田神保町の伝説のお店では、「ほんだし」の袋が見えるところに置かれています。
堂々と置かないで欲しいと願いつつも、ご主人の直向(ひたむき)な調理をしている姿を拝見していると、そのことは忘れてしまいます。 
「化学調味料とラーメン」(25)
化学調味料なくして中華料理は有り得ないとまでいわれています。
化学調味料を使用しているか否かを問われるのはラーメン以外の料理ではまず有り得ないことでしょう。
フレンチやイタリアンで聞いたことがありますか?まず、ないと思います。

ラーメン専門店において、無化調(化学調味料を使わないこと)を謳(うた)うお店が増えていますが、厳密に言えば、醤油や味醂、味噌などにも含まれている場合もありますので、ゼロというのは極めて難しいことでしょう。
むしろ、天然素材だけでダシを摂ろうと思うと膨大なダシガラが出て、環境破壊に繋がるという意見さえもあり、その是非は意見がわかれるところです。

さて、体に優しい素材を使うと言うのは作り手の最大の良心であると思います。
食べる側の健康にも配慮して作るのは当然のことだと思いますし、配慮されているラーメンは評価も高くはなります。
おいしければ何でも有りという姿勢で、ラードを多用したり、旨み成分を必要以上に加えたりしているのは言語道断と言えるでしょう。
それについては食べる側が選択をすれば問題はないことです。

ただ、化学調味料を使っているお店が悪く、無化調のお店が良いお店と一概に決めつけることは出来ません。
皆さんがよくご存知のラーメン店でも化学調味料は使われています。
「東池袋大勝軒」や「ラーメン二郎」などでも使われています。基本となるダシやタレがしっかりとしていて、味の調整役として使われています。
ですから、スープを飲んだ後に舌が痺れたり、口の中に纏(まと)わりつく後味の悪さを感じず、おいしくいただけるという訳です。使い方の問題であり、ある程度の使用はやむを得ないものと思っています。 
「醤油の輸出第1号は…」(24)
海外の大方のスーパーでは「ソーイソース」という名称で置かれている醤油。
今や調味料として国際的に認知されています。

その醤油の輸出第1号は寛文8年(1668年)にオランダ船に乗ってインド東海岸へ渡りました。
当時は大変高価なもので、美食家で知られるフランスのルイ14世が宮廷料理に隠し味として使っていることを自慢したと伝えられています。

日本人が海外のレストランに入った時に、持参した醤油を料理にかける光景をたまに見かけます。
日本の味が恋しくなったり、淡白な味付に物足りなさを感じて使う気持ちもわかります。
ただ、おもむろに出して堂々と振り掛けるのは控えた方が良いかもしれません。 
「ラーメン本は掲載料をとるの?」(23)
「ぴあ」、「昭文社」、「成美堂出版」、「日本出版」、「講談社」、「双葉社」等など、各社のラーメン本が年に1〜2回発行されています。「究極の」、「最強の」、「感動の」、「伝説の」、「史上最強の」、「うまいラーメン」などと見出しも最強!。

さて、このラーメン本、お店からしっかりと掲載料を取る出版社もあるそうです。
もちろん、掲載料を取らず、取材に使用したラーメン代を支払う出版社もあるそうですが…。
その掲載料なるものは、各社によって違いますがおよそ次のようになります。
1/2ページ分は30万円、1/3ページ分20万円、1/4ページ分15万円、1/8ページ分は8万円ほどになります。

店頭や店内にベタベタ紹介記事を貼っているお店が結構ありますが、元手がかかっているので致し方がないといえます。
「なんであの店が載っているのに、あの店は紹介されていないのか。」と思う人もいるでしょうが、お金を払ってまで宣伝しなくてもよいと思っているお店もあることでしょう。

年商が高いお店では「宣伝費」という費目で必要経費で落とせますから、この掲載料は無理なく払えます。
本の売上もあるのにしっかりとお店からも掲載料を取るとは、なんと抜け目がないことでしょう。
他のグルメ雑誌も同様の仕組みになっているようです。

最近では、書店で立ち読みをして、新店情報だけをチェックすることが多いのですが、ついつい買ってしまうこともあります。
本棚にラーメン本が3冊以上あったら、あなたは間違いなくラーメンフリークの道を歩んでいます。 
「ラーメンの一世帯あたりの消費量が多い県はどこ?」(22)
山形県です。寒いことや札幌、旭川、函館というご当地ラーメンがあるので北海道のような気もしますが違います。
山形は赤湯系のラーメンや冷やしラーメンというご当地ラーメンで知られています。
お蕎麦屋さんでもラーメンを扱っていることが多く親しまれています。
夏場にはこの冷やしラーメンを食べることもあり消費量が減りません。
年越しそばならぬ年越しラーメンのご家庭もあるようです。
 
「東京で一番ラーメン屋さんが多い区は?」(21)
新宿区だそうです。区の面積からすると世田谷区かなと思いましたが、やはり繁華街を抱えている区は違いますね。
美味しいラーメン屋さんの数もこれに比例しているとあなたは思いますか。 
「環境ホルモンが溶け出す?」(20)
我が家では家内が、「カップめんの容器から環境ホルモンが溶け出す」と言って、丼に移し変えてお湯を注いでいます。
そのようなうわさは、環境省によっても公式に否定されているので安全性の点では心配がいらないと思います。
ちなみにエースコックの商品では、紙の容器を採用していますね。 
「ラーメンはダイエットの敵か?」(19)
インスタントラーメンの場合、最近ではノンフライめんが出回り、油揚げめんの三分の一前後の脂質量です。

日本人の一日の脂質の摂取量57gに対して、油揚げめん19g前後、ノンフライめん5〜6g程度ということなので適量でしょう。

カロリーでみると、ハンバーガーショップのバリューセット(ハンバーガーとポテト、ドリンクの組み合わせ)は600Kcal以上、パスタ700Kcal前後なので、インスタントラーメンの300〜450Kaclと比較すると思った程ではないことがわかります。 
「ラーメンは塩分が多いのか」(18)
塩分が多いと高血圧や成人病の原因になるといわれています。
インスタントラーメンではどのくらい含まれているのでしょうか。

日本人の望ましい一日の塩分の摂取量は約10g、インスタントラーメンの塩分の平均値は約6g前後といわれています。
やや多目の数値ですが、一杯食べてどうのこうのということはありません。
気になるのであれば完食、つまりスープを全部飲み干さなければ良いのです。
ちなみに「元祖一条流がんこラーメン」系は10gを越しているのではないのでしょうか(笑いと汗)。 
「栄養のバランス」(17)
「インスタントラーメンばかり食べていると栄養のバランスが悪くなる」と子どもの頃、親によく言われたものです。
最近ではカップめんの表示にカルシウムとビタミンB1、B2強化と書かれているのにお気づきの方は多いと思います。
足りない栄養素を補っているのでバランスが取れている食品です。
また、袋めんの方にもカルシウムなどが加えられているので、季節のお野菜など加えると更に良いでしょう。 
「即席めんは健康に悪い?」(16)
合成保存料や着色料が入っているから、子どもには食べさせないというご家庭もあるようですが、JASマークがついているものは大丈夫です。
即席めんの添加物は、食品衛生法によって安全性が確認され、JAS法が規格として認めているものだけです。
JASマークがついているかどうか試しに確認してみましょう。 
「日本人が一年間に食べるインスタントラーメンの平均数は」(15)
一年間に平均して一人42.7個食べるそうです。
我が家でも週に1回以上食べるので、単純計算しても年間、平均以上食べていることになります。 
「わが国のインスタントラーメンの生産量」(14)
日本におけるインスタントラーメンの年間生産量は54.9億食、全世界で消費されたインスタントラーメンの消費量は652億食というから驚き。
ヨーロッパ各国のスーパーに行くと必ずおいてあります。
タイ、香港、台湾製のヌードルの方が多いような気がしますが、日本製のラーメンもあります。
「出前一丁」がよく見かけられ、パッケージの色も様々。
味もアレンジが加えられ、スパイシーなものが多いと思います。
 
「自分好みの味にする」(13)
 テーブルに置いてある胡椒や摩り下ろしニンニクを最初にたくさん入れる人がいる。中にはお酢を入れてしまう。味がかなり変わってしまうのでは。まあ、中には変えないと食べられないものもありますが。薬味を一切置かない店もあるのでこだわりの違いでしょうか。 
「麺硬め」(12)
麺の硬さを注文できる店がある。
好みを聞いてもらえることは嬉しいけれど…。
でも、待てよ。スープと麺との相性もある。柔らかめの方が良い場合、硬めが良い場合等…。
だから硬さを選べる店では「ふつう」と言ってしまう。 
「暖簾分け」(11)
有名店の暖簾分けの店が増えてきた。
弟子の中でも独立して店名を変えるものもあれば、支店のように店名が同じで味も踏襲しているケースもある。
看板が同じだと食べる側はどうしても本家の味とダブらして過多な期待をもつものである。
作り手が変われば味も微妙に変わるので比較するのは酷かなと思う。
師を超えるケースも稀だがある。
「青は藍より出でて藍よりも青し」といわれることが師への恩返しだと思うが、これがなかなか難しい。
私も親をなかなか乗り越えられないもので…。 
 「ある店で」(10)
店内を従業員の子どもが走り回る。
私の横のテーブルでは、店の女性が電卓を片手に伝票の整理をしている。
そして主人は暖簾を下げた。
これって、私が入店したタイミングが悪かったせいかしら。
「TVのある店」(9)
昔から、どの飲食店でもTVのある店はまずい店、と言われています。
また、雑誌類が置いてある店も同様。
客のためというより、客が来る合間に自分が楽しむために設置しているようにも思えます。
現にTVを見ながらゲラゲラ笑っている主人もいてビックリ仰天。
客がいる時位は、せめて控えてね。 
「教訓」(8)
今や掲載料を払えば雑誌にも掲載してもらえます。
よく掲載された記事を店頭にベタベタと貼る店も見かけます。
話題になりそうであればテレビでも紹介されたりもします。
情報に扇動されて行ってみたりすると、大行列。実食すると「なんだこれ…」という経験があります。

話題先行型になってしまったお店の行列は、一過性のものです。
客は正直なもので、その後、客足が止まり閉店に追い込まれたお店も過去にはありました。 
「食券」(7)
最近、券売機で食券を先に買うシステムの店が増えています。
着席してから「先に券を買って下さい」と言われ、頭をかきながら後戻りをする。

店にとっては人員削減、つくることに専念できるなどの合理性があります。
その反面、何か寂しい気がします。
食べ終わって「ご馳走様」と言ってお代を払う。
「ありがとうございました」という声を聞いて店を出る。
そして満腹になった腹をさすりながら満足感に浸る。そういう作り手と客との接点が希薄になるのは、味気ないように思います。

また逆に、お金を触った手ですぐ調理を始める主人もいたりするので、衛生的には良いのかなとも思ってみたりもしますが…。
どんなものでしょうか。 
「麺の量」(6)
適量というのは個人差がありこの位とは決められませんが、私自身にとっては180g位。
200gあれば最高。
100〜120グラムでは物足りなさを感じ、250g〜300gだと体重が気になる量だと思います。
150g前後のお店屋さんが標準だと思いますが、麺の量の調整をサービスしてくれるお店屋さんもあって感謝しています。
「ライス無料」(5)
最近、ライスや別メニューでご飯ものを出している店が増えてきました。
ライスだとラーメンを食べた後のスープに入れて雑炊風にしたり、チャーシュー飯では別の味わいがあって満足が増す、というものだと思いますが、ラーメンの量が足りない分、それで補っているような気がします。
ラーメンそのもので腹いっぱいになったという満足感をもたせる一杯が私は好きです。 
「どんぶり鉢の形」(4)

【高台】たかだい
 底からふちにかけてゆるやかなカーブを描く。ボリューム感も有り人気が高い。

【切立】きりだち
 真っ直ぐに切り立ったシャープな側面が特徴。天開とも言う。容量は少ない。

【玉丼】たまどん
 もっとも容量が大きく、ボリューム感があって人気の丼鉢。

【反丼】そりどん
 縁が外側に反り返っている。中華らしい優雅な形状から、高額なメニューに使われることが多い。 
「どんぶり鉢の模様」(3)

【龍】りゅう
ラーメン丼鉢の絵柄の一つ。
天帝の使者を表した動物。
中国で古くから崇められていた空想上の生き物。
また、皇帝以外は原則的には使用してはならない紋章でもあった。
龍-丼鉢の文様

【鳳凰】ほうおう
ラーメン丼鉢の文様の一つ。
古代中国において、最も高貴で幸運を招く空想上の鳥である。
「鳳」がオスで、皇帝の紋章とされ、「凰」がメスで皇后の紋章とされた。
鳳凰-丼鉢の文様

【雷文】らいもん
四角い渦巻きをつなげたような丼についている模様。
古来中国では雷は雨の恵みをもたらすありがたいもので、それをデザイン化したもの。
雷文には魔よけの意味もある。双喜文とともにラーメンどんぶりの模様などに使われている。
雷文

【双喜文】そうきもん
(そうきもん)漢字の「喜」を二つ繋げた模様。
「喜びが二つ繋がる」という意味合いがある。
結婚式などの慶事に使われていた。
中国らしさや豪華さを表す目的で、雷文とともにラーメン丼の模様などに使われている。
双喜文 
 「あるお店」(2)
カウンターの上に茹で玉子が山盛りになっていました。
「ご自由にどうぞ」という貼紙がありました。

自身のコレステロール値が高くとも、1日に卵4個ぐらいは大丈夫だということを聞いた事があります。
「ならば、ラーメンが出来るまで茹でた玉子を食べて待つか」。
そして、4個目に手を伸ばしたところで主人の鋭い視線を感じました。
卵が喉に詰まり、水を飲む。
でも…それよりも、「早くラーメンを出してね。」と心では叫んでおりました。
「あるお店で」(1)
いつものようにカウンターに座ってラーメンが出来るのを待つ。
主人が「お待ちどう様」と言って、ラーメンを差し出す。
「あのー。指が入っているんだけど!!」
主人いわく、「熱くないから大丈夫だよ」だって。 
 

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