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つけ麺の食べ方

始めに

つけ麺の食べ方ってあるの?
基本的にはないと思います。
作り手に失礼にならないように食べるマナーというものはあると思いますが、好きな順番で好きなように食べれば良いのです。
ここで述べるのは、我流の食べ方や作法です。

らーめん自由区流作法

■券売機
大半のお店では券売機が導入され、最初に食券を購入します。
1万円・5千円札を両替できる機械を設置している店は稀です。
千円札を用意しておきます。
無い場合は、入店したらお店の人に一声かけます。
老舗の中には、メニューを見て口頭でオーダーするお店もあります。

■メニューを見て決める
「ラーメン」メニューの後に、「つけ麺」メニューが並んでいる場合が多いと思いますが、「つけ麺」を主力にしているお店はその逆の順序の場合もあります。

■麺の量を確かめる
「並盛」と「大盛」を同額で提供しているお店が増えています。
中には、「並盛・中盛・大盛」を同額サービス、または、「並盛・中盛」を同額サービス・大盛は+100円としているお店もあります。
「並盛」は通常180g〜250g程度の量で、お腹があまりすいていない時や、サクッと食べたい時には向いています。
「中盛」は300g前後で、お腹がかなり満たされます。
お腹がペコペコの時や麺を思う存分楽しみたい時には十分の量です。
大盛」は400g以上のお店が多く、大食漢の人に向いています。
私の場合、この量だとかなり満腹になり、スープ割りはスルーすることになります。

■「醤油つけ麺」か「塩つけ麺」か迷った場合
つけ汁は「醤油」が一般的ですが、「塩」・「味噌」・「担々麺風(辛い)」のメニューを置くお店も増えています。
焼き鳥を「タレ」にするか、「シオ」にするかの違いで、好みによるものです。
焼き鳥同様、「醤油」には砂糖や味醂が加えられます。
一方「塩」は、塩角がある場合やオイリーな感じを与えるものもありますが、出汁の味がよくわかりキレもあります。
迷ったら、スタンダードな「醤油」を選ぶのが無難です。

■「ひやもり」か「あつもり」か迷った場合
「ひやもり」が一般的です。「あつもり」も可能なお店もあります。
「ひやもり」とは、茹でた麺を「冷水」でしめ、水切りをしたものです。
熱いつけ汁に、冷たい麺をくぐらせて食べます。
長所は小麦の「風味」と「味」がよくわかり、麺の甘味を楽しむことが出来ます。
短所は、つけ汁が徐々に冷めることです。お店によっては、器を熱くしたり、焼き石を入れて最後まで冷めないような工夫をしているお店もあります。
実のところ、本当のつけ麺の醍醐味は、“つけ汁が徐々に冷めること”にあるのです。
温度の変化に伴い、味の変化もあります。
温度が下がると、それに伴い旨みがよく伝わるようになります。
そして、最後に割りスープを入れてもらうことにより、熱々の温度となり甦ります。
ぜひ、温度の変化、味の変化を楽しんで下さい。

「あつもり」は、茹でた麺を「水」でしめ、その後、もう一度お湯にくぐらせて温めた麺のことです。
長所は、最後までアツアツの状態で食べられます。
短所は、麺の食感が「ひやもり」と比べると若干緩い感じになるのと、小麦の風味が弱くなることです。
寒い時期に食べるのには向いていています。

■スープ割りについて
日本蕎麦で言えば、蕎麦湯の役割と同じです。
スープの種類は、「鶏ガラスープ」「豚骨スープ」「魚介出汁」など、お店によって様々です。
中には、蕎麦湯を出すお店もあります。
スープ濃度もお店によって違います。
割ってもらっても、味の濃さが変わらない場合があります。
また、熱いスープを入れることにより、酸味が強まってしまうこともあります。
スープ割りで楽しみたいのは、味の変化です。
タレ(カエシ)の味が弱まるのに比例して、出汁の味が強まり、表情が変わることです。
「豚骨魚介醤油味」から、一変して鰹節が効いた「和風味」に変化・・・というのが、好きなパターンです。


■つけ麺が登場したら
最初につけ汁が差し出され、続いて麺が登場します。
箸を取りながら、つけ麺全体のビジュアルを観察します。
※割り箸よりも、エコな洗い箸を置くお店が増えています。

■麺の味を楽しむ
まず最初に、麺を少量つまみ上げ、そのまま食べてみます。
小麦粉の風味、麺の甘みを楽しみます。
この時点で、麺からかん水の匂いを感じたり、ラーメンと同じ麺を使用していた場合、このお店は“つけ麺に愛情を注いでいない”と思った方が良いでしょう。

■つけ汁を混ぜる
必ずしも必要な作法ではありません。
たまに、お店によってはつけ汁が撹拌されておらず、後から酸味や辛味が出てくる場合があるからです。

■適量の麺を持ち上げて、つけ汁に浸す
日本蕎麦の作法と同じです。大量の麺をつけ汁に浸して、モグモグと食べるのは粋ではありません。
一度に啜れる量を浸し、豪快に麺を啜りましょう。
もちろん、加水率が低く、摩擦係数が高くて啜りにくい場合もあります。

■合間に具を食べる
具は、つけ汁に投入されている場合と、麺の上に盛られている場合があります。
麺が主役なので、具のポジションは箸休めです。
“三角食べ”ではありませんが、交互に食べると良いでしょう。

■酢橘(スダチ)やレモンの役割
柑橘系の果物が付いている場合があります。
味が単調に感じた時に、絞り入れるアイテムです。多くのお店では、つけ汁に酢を入れているので、付属している場合は稀です。
付いている場合は、途中で麺に絞りかけます。
リセットされた感じになり、最後まで飽きずに食べられます。

■卓上の調味料・香辛料を使う
基本的には、BESTな状態で出されているので、使う必要がないと考えた方が良いと思います。
中には甘味が強いものもありますので、お酢を入れると良い場合もあります。
辛味については、つけ麺のつけ汁にコショウを振りかける人はまずいません。
一味の方が相性が良いと思います。
「豆板醤」、「辛味噌」、「柚子胡椒」などは、つけ汁に入れるのではなく、麺に付ける方が合います。
日本蕎麦における山葵(わさび)と同じです。

■最後に残ったスープ
麺と具を食べ終わったら、スープが残ります。
それに、割りスープを入れてもらって、つけ汁を飲むのが「つけ麺」の醍醐味です。
言いにくい場合もありますが、声を大にして「スープ割りをお願いします」と言いましょう。
「うちはやっていません」と言うお店は、“つけ麺”を理解していないお店です。
最近では、予め、卓上に割りスープが入ったポットが置かれているお店もあります。
自分で濃さを調整できるので嬉しいものです。
また、薬味の有無を聞いて入れてくれるお店もあります。
それは、良心的なお店です。清々しいネギの香りを楽しみましょう。
割りスープを少ししか入れてくれず、塩辛い場合もあります。
その時ははっきり「もう少し薄めて下さい」と言いましょう。
残ったスープを飲んで、完結とするのが“つけ麺”です。

■割り飯について
残ったつけ汁に、ご飯を入れて、リゾット風やおじやにしたら美味しいものもあります。
カレー味やトマト味の場合です。
私の場合、麺を楽しむために来ているので、リゾット風にするのを推奨している場合を除き、スープ割りで完結です。

■退店
食べ終わったら長居は無用です。
作り手に感謝の気持ちを込めて「ご馳走様」と言います。
食券でなければここで勘定を済まします。
券売機が導入されているお店が多い昨今、その習慣になれていると支払いを忘れることもあります。
恥ずかしい思い、気まずい思いをしないように気をつけましょう。
外に出て、「ふーっ」と息をついて余韻を楽しみます。
「あ”〜」というのは、おじさんの証拠です。
 

つけ麺の食べ方

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