(閉店)宗家一条流 がんこ7代目
がんこ ななだいめ
【所在地】東京都杉並区高円寺北3-45-16
【定休日】火・水曜
【営業時間】18:00〜24:30頃
【最寄駅】JR中央線・総武線 高円寺駅 徒歩7分
【メニュー】
(あっさり・中間・こってり)の中から味を選択
○ラーメン700円、チャーシューメン1000円、スペシャル1000円
○しそ800円
□味付玉子100円、他
【系統】元祖一条流がんこ系東京ラーメン
【お店について】
1994年9月創業。
このお店のご主人は「元祖(宗家)一条流がんこラーメン総本家」の青砥時代に修業をし独立。
直系7代目であるが、6代目までは脱会者や欠番もあるので実質2代目に続く古参の弟子になる。
高円寺北口より純情商店街を抜け、庚申通り商店街沿いにこのお店はある。
板が打ち付けられた黒塗りの外壁、「営業中」のしるしに牛骨がぶら下がっているところは「がんこ」特有の店構え。
取っ手のついた引き戸を開けると奥行きのある店内でカウンター10席。
入口の横にはテレビが置かれ、厨房にはご主人1人だけ。
坊主頭に髭の生えた風貌はこわおもて(緊張と汗)。
前金で払うと、「今日、トマト寒天を作ったんだけど食べてみる〜♪」と一声(ホッとする)。
「辛いの大丈夫?」と聞かれ、辛味噌をつけてもらうことにした。
本日は「ラーメン」のあっさり+味付玉子」。
ラーメンは醤油味1種類のみ。
脂の量を「あっさり」、「中間」、「こってり」の3種類から選べる。
水はアルカリイオン水を使用。ゲンコツ・鶏ガラ・丸鶏と野菜を煮込み、リンゴを隠し味に使ったダシ。
琥珀色のスープは低めの温度で煮出しているので、透明度が高く、食材の旨味が調和したまろやかな味。
表面に張った香味油も多からず少なからず程よい。
塩分はがんこ系の中では控えめで、口あたりが良く飲みやすい。
ドンブリの縁についている辛味噌は豆板醤のように小さじで数杯入れると味が変わるほど辛くはない。
時折溶かしながら食べると格段に味が引き締まって効果的。
麺は加水率が低めの中細の縮れ麺。
適度にコシがあり、スープの絡みも良く美味しい。
スルスルと口の中に収まり、喉越しも良い。
特筆すべきは「トマトの寒天」。
健康食品ということで見直され、静かなブームになっている寒天。
ラーメンの味を変えるものではなく、また引き立てるものでもない。
彩りと栄養面を考えた面白い取り合わせといえる。
チャーシューはバラ肉のロールで箸でつかむとホロホロと崩れるほど柔らかい。
脂身は少なく、味付けは濃すぎずに美味しい。
味付玉子は表面は色が濃い目、黄味はゼリー状の半熟具合。
タレの味がよく染みている。
メンマは柔らかめで薄めの味付。
他の具は海苔、ネギ。
豊かな素材感を感じさせ塩分が効いたこの一杯は、燐とした姿の硬派のラーメンという感じだ。
これでも塩気がまだ強いと思う人がいるかもしれないが、シャープでコントラストがはっきりとした味は印象に残る。
※2006年3月3日にオープンの「食のコミュニティパーク・浜松べんがら横丁@静岡県浜松町鍛冶町」に「宗家一条流がんこラーメン」が出店。
ご主人はその店長になるため高円寺のお店は2006年1月末をもって閉店。
【掲載】2006年2月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★