本日は「玉子入りタンメン」。
羽釜で、鶏ガラと豚骨、鶏首、牛スネ、生野菜、焼き野菜、卵の殻などを3時間煮込んでスープをつくる。
塩ダレに使う塩は、赤穂の塩。
焼き野菜(ニンジン・玉ねぎ・長ネギ)を網で焼いて投入すると、炭化した部分の効果でスープが澄む。
ラードで炒めた野菜とスープを小鍋に移して、再度火にかける。
香りづけに日本酒とゴマ油を加えている。
脂とスープが乳化して、適度なトロミが生まれる。
軽く濁りのあるスープの上に、炒め野菜がタップリ載っている。
湯気からは僅かながら、ニンニクとゴマ油の風味が鼻をかすめる。
先ずは、スープを一口飲む。
とても優しい塩味。
塩梅も程良く、誰にでも分かりやすい明瞭なる味わい。
淡い口当たりながらも旨みはあり、虚飾がなく「シンプルさ」を極めた印象。
続いて飲むと・・・。
最初に気付くのは野菜、特に白菜の優しい甘み。
動物系は前面にしゃしゃり出ることはなく、下支え。
ニンニクの風味が、食欲をそそる。
野菜の甘み、塩分、化学調味料のバランスがとれている。
外連味がないホッとする味わい。
麺は「大栄食品」製の中太縮れ麺。
黄色味がかった卵麺で、断面が四角い形状。
啜り心地は、モソモソとした感じ。
噛んでは、柔らかめの茹で加減ではあるが、コシがある。
モチモチとした食感。
具は、豚バラ肉、白菜、ニンジン、キクラゲ、竹の子、ニラ、絹さやなど7種類。
食感もシャキッと感があり、美味しい。
玉子は、ポーチドエッグ。
綺麗に丸くなっていて綺麗な形状。
白身はしっかりとしていて、箸で割ると黄身がトロ〜リと流れ出る。
常連のタンメンの食べ方は、途中で酢と辣油を垂らして食べるらしい。
「焼き餃子」。
年季の入ったフライパンに3人前の生餃子を並べて、お湯を注いで火にかける。
蒸し上げた餃子に、油を注ぎ、念入りに焼きめをつけていく。
焼きめがついたところで、フライパンの上で3人前の餃子をくるりと1回転の大技。
餃子焼機を使うところが多いので、フライパンでつくるのは珍しい。
焼くというよりは、基底面を揚げたタイプ。
上海の”焼き小籠包”的な感じ。
カリッという食感とモチっとした食感が同時に味わえる。
餡は豚挽肉がやや多めで、キャベツやニラといったスタンダードな具材が使われている。
味付は控えめで、ニンニクがしっかりと効いている。
ビールの良きお供になりそう。
【掲載】2015年7月 【行列】5人 【らーめんの王様】★★★★☆