まさごそば
【所在地】岐阜県高山市有楽町31-3
【お店の地図】
【電話】0577-32-2327
【定休日】水曜
【営業時間】11:30-18:00
【最寄り駅】JR高山本線 高山駅 徒歩10分
【メニュー】
○中華そば700円、大盛中華そば900円
【系統】飛騨高山系ラーメン
【お店について】
1938年(昭和13年)創業。
屋台から始まる。
飛騨高山ラーメンの元祖となるお店。
創業者は、富山県八尾町出身の坂口時宗さん(初代)。
坂口さんは、東京、京都、大阪で料理人として修業を重ねた。
1937年(昭和12年)より高山に滞在し、料亭「金亀館」に就職。
翌年(当時24歳)、昼間は料亭で働き、夜は鍛冶橋付近で中華そばの屋台を始めた。
中華そばは、東京・芝浦にあった「雅叙園」で修業をしている時に、中国人の作る麺料理を見て、中華麺の打ち方を覚えたと言う。
戦時中、海軍の兵長として厨房を任されていた坂口さんは、復員後、高山で店舗を構えた。
火事により2008年1年から長期休業していたが、同年12月から営業を再開。
現在は、2代目坂口順治さん、3代目坂口健司さんが初代から受け継いだ味を守っている。
高山駅から「広小路通り(岐阜県道462号)」を東へ、「筏橋西交差点」の手前で左折して直ぐ。
商店街ではなく、住宅街にポツンとあるので分かりにくい。
店の界隈に来たら、地元の人に尋ねると良い。
民家の一部が店舗となった造り。
木製の看板と藍色の暖簾が目印。
店内は、和の趣のあるゆとりのある空間。
カウンター5席、テーブル16席(テーブル4人掛け×2卓、小上がりテーブル4人掛け×2卓)。
店主と奥さんの2人で切り盛りをしている。
入口右手は、ウエイティングスペース。
その横の水槽には、巨大な金魚が泳いでいる。
「まさごそば」2代目店主の坂口順治さん。
チャイナ帽とTシャツの独特なスタイル。
約7000本の「飛騨ネギ」を自家栽培。
切り置きはせず、風味が逃げないよう丼鉢に直接切って入れている。
また、丼鉢は予めお湯が張られた鍋に入れられ温められている。
卓上には、酢・胡椒・七味唐辛子・割り箸・冷水入りのポットなどが置かれている。
常連客の中には、お酢をスープに少量入れて、飲む人もいるらしい。
口頭注文後払い制。
BGMは液晶テレビ。
【飛騨高山ラーメンについて】
ラーメンは、高山では「中華そば」と呼ぶ。
日本蕎麦は、「日本そば」、「飛騨そば」と呼ばれている。
年越しそばにもラーメンを食べる程のラーメン好きの街としても知られている。
高山ラーメンの特徴として、出汁をとった寸胴の中に醤油ダレを投入して、醤油スープを完成させる。
丼鉢にカエシと油を入れて、スープを注ぐという手法ではない。
これは合理的な方法ではあるが、時間と共にスープが煮詰まり、味の濃さが変化していくという弱点がある。
営業開始時間は薄めで、営業終了時には味が濃くなる。
但し、飛騨高山の人たちはそれには特に拘らず、人によっては自分好みの味の濃さを狙って、その時間帯に足を運ぶらしい。