本日は「とりそば」。
比内地鶏の鶏首とモミジで摂った動物系のダシ、九十九里産マイワシ煮干・銚子産の煮干・利尻昆布・宗田鰹・ムロ鯵などの魚介系のダシを器で併せるWスープ。
塩ダレには、「赤穂の天塩」が使われている。
スープの表面には鶏油が覆い、ゆずの香りが全体を支配している。
鶏の旨味と塩の味が味蕾に染み渡り、始めは薄味に感じるが出汁の味が徐々に深まってくる。
後味はさっぱりとしている。
自家製のストレート中細麺は、国産小麦粉とオーストラリア産をブレンドしたものを使用。
モンゴル産天然かん水を少なめに用いられている。
適度なコシがあり食べ応えもある。
蒸した鶏のモモ肉がチャーシューの代わり。
鶏肉らしい食感と味わいがあり、スープともマッチしている。細メンマの食感もコリコリとしていて良い。
その他の具は、たっぷりと盛られた白髪ネギ、かいわれ大根。半熟の味付け玉子が、デフォルトで半分入っている。
ご主人は和食出身ということもあり、盛り付けや個々の具への仕事ぶりを見ると随所にそのセンスの良さが見られる。
インパクトはないが食べ進むうちにじわじわとその良さが伝わってくる。
【掲載】2003年 【行列】18人 【らーめんの王様】★★★★★