本日は「らーめん」。
余分な油感、魚粉などの厚みを加えず、出汁感を前面に出したスープ。
丼鉢に顔を寄せた瞬間立ち上る魚介の風味、一口飲めばその心地良い芳香が口内を駆け巡り、鼻腔をすり抜ける。
無化調であるがゆえんの弱さはない。
若干、塩加減の強さを感じさせるが、焦点を定めるための匙加減であると思う。
日によって、加減を強く感じたり、そうでもなかったり感じるのは季節や体調によるところであろう。
「煮干し」とか、「濃厚魚介」とうたったラーメンも世にはあるが、うたっていなくても「濃厚魚介」なのである。
麺は細縮れ麺。淡麗なる清湯スープに合いそうなタイプではあるが、塩梅が強めなのでこのスープには良く合う。
麺を噛みしめて味わうのではなく、軽快に啜り、喉越しを楽しむ。
これがこの麺の持ち味。
具の肩ロース肉のチャーシューは、いつ食べても旨い。
チャーシューめんにしなかったのを後悔する。
しっとりとした肉質で、味付もしっかりとしている
味玉はトッピング追加が出来ないのが残念。
スープが濁るのを気にして、黄身が流れ出る半熟具合を嫌う人も稀にいるが、白身まで柔らかいのには驚き。
メンマは味付が控えめで、柔らかくシャクシャクとした食感。
他の具は、海苔、小口切りのネギ、小松菜。
【掲載】2012年5月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★