らーめん自由区|東京ラーメン・つけ麺ガイド高田馬場・早稲田のラーメン店リスト>メルシー@早稲田
軽食&ラーメン メルシー
けいしょく あんど らーめん めるしー
【所在地】東京都新宿区馬場下町63 【お店の地図】
【電話】03-3202-4980
【定休日】日曜・祝日
【営業時間】10:30-19:30
【最寄り駅】東京メトロ東西線 早稲田駅 徒歩2分

【メニュー】
 ○ラーメン400円、もやしそば420円、タンメン480円、やさいそば500円、チャーシューメン630円、五目そば660円
 □チャーハン490円、ドライカレー490円、ポークライス490円、オムライス590円
 □半ライス100円、ライス170円、ビール小ビン330円、ビール530円、他

【系統】中華そば系東京ラーメン

メルシー@早稲田-店舗外観 メルシー@早稲田-店内
 店頭右に座っているのが、初代・小林日出男氏。御年90歳超ということです。
【お店について】
 1958年(昭和33年)創業。早稲田・高田馬場エリアのラーメン店では最古参の老舗。“ワセメシ”として誰もが必ず名を挙げる有名店。早大生・早稲田中高生御用達のお店としても知られ、学生に絶大な支持を得ている。女優・吉永小百合さんやアナウンサー・(故)逸見政孝氏も学生時代にはごひいきにしていたとか…。また、タモリこと森田一義氏もたまに来店するらしい。
 店名の由来は、喫茶店時代に早稲田大学の学生に名づけてもらったとのこと。文字通り、フランス語の「Mercibeaucoup(メルシーボークー)=どうもありがとうございます」のメルシーから来ている。英語の「Thank you」ではストレート過ぎて店名には相応しくないので、「Merci(メルシー)」になったとのこと。「ラーメンの値段が390円→サンキュー→メルシーとなった」と言うのは俗説。

 創業者は、小林日出男氏。現在は、親戚筋で養子入りした二代目・小林一浩氏が中心となって切り盛りをしている。
 戦前は喫茶店を経営し、戦時中は一時期「青銅」という名前に変えて営業をしていた。戦火で店を失った終戦後は、当時進駐軍に接収されていた新宿伊勢丹で10年間バーテンダーをやっていた。バーテンをやめた後、当時親戚が営業していた荻窪のラーメン屋で働きながら、自分の味を確立し、そして独立した。

 創業当時のメルシーは、早稲田大学南門近辺にあり、現在地に移ったのは1970年(昭和45年)のこと。現在も看板に「軽食」という言葉が残るように、ラーメンに限らず、定食・丼もの・ハンバーガー・コーヒー・クリームソーダーなど学生が喜びそうなものは一通り出していたそうだ。その名残のご飯ものが今でもメニューに載っている。
 メルシーのラーメンは創業当初より、安くて美味しいので人気があった。1958年創業当時、1杯33円で出されていたメルシーのラーメンだったが、高度成長期(1955-1973年)の諸物価の高騰に伴い値段は徐々に上がっていった。経済安定期に入った1975年頃には1杯200円、そして今(2010年)の時点では400円で提供されている。現在、専門店のラーメン1杯の値段=700円代が相場なので、ワンコイン(500円)でおつりがくるというのは驚愕なる価格設定と言えよう。これには、「学生がお客様の商売。安くて美味しいものを」という創業当時からの先代のポリシーが反映されている。

 場所は、東京メトロ東西線の3a出口を出て横断歩道を渡り、左へ直進して直ぐ。早稲田中学校・高等学校の前。ご近所(馬場下町62)には、“カレー南蛮(1904年頃)”と“カツ丼”を考案し商品化した『三朝庵(江戸時代創業)』がある。赤いビニール製の庇の看板が目印。

 店内は天井が高く、気取りのない開放的な空間。老舗特有の薄暗さ、木製の壁、パイプ椅子にテーブルという組み合わせで、レトロな雰囲気。カウンターはなく、4人掛けのテーブル6卓と6人掛けのテーブル1卓の全30席。卓上には、酢・ギャバンの胡椒・大きな容器に入ったラー油が置かれている。BGMはAMラジオと中華鍋で野菜やご飯を炒める音。
メルシー@早稲田-五目そば
 本日は「五目そば」。丼鉢に箸とステンレス製のレンゲが添えられて差し出される。具沢山で、五目そばのお手本と言ったビジュアル。
 五目そばは通常“塩味”だが、“醤油味”にもできるそうだ。注文の際、「ゴモショウ!」と言うのが常連さんのオーダーの仕方。

 鶏のモミジとマイワシの煮干し、昆布、そして玉葱や生姜などの香味野菜で摂ったスープ。以前は鶏ガラを使っていたが、15年ほど前からモミジに切り替えたらしい。
 スープを一口飲むと、塩気が強めで旨味も強く、輪郭がはっきりとしている。麺や野菜を食べると塩気は気にならず、丁度良い塩梅。煮干しは煮出しているために、“ニボニボ”とした感じはないが、ふんわりと優しく口の中に広がる。素材感と深いコクに満ちた味わい。

 麺は中細のストレート麺。柔らかめの茹で加減だが、しっかりとしたコシもある。表面が滑らかで、口当たりがソフト。かん水臭さはなく、雑味のない優しい小麦の風味が溢れている。

 具には、にんじん、絹さや、椎茸、キャベツ、もやし、蒲鉾、ゆで卵1/2、チャーシュー2枚、コーン、ネギ、メンマと盛り沢山。モモ肉のチャーシューは臭みもなく、薄味で、肉の美味しさがみっちりと閉じ込められている感じ。メンマは柔らかめだが、繊維感が心地よく歯に伝わってくる。コーンの甘味も塩味のスープと絡めて食べるとどこか懐かしい味わい。キャベツやもやしなどの淡色野菜は、中華鍋で炒めてスープと合わせているので、歯応えが良く「パキッ、ボキッ」という食感と旨味が溢れる感じが心地よい。
 ラーメンの味以外の“雰囲気と歴史”という付加価値が加わり、記憶に残るお店。
【掲載】2010年1月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★☆☆
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