本日は「甘海老の西京味噌ラーメン850円/(税込)」+「チーズリゾット/300円」。
基本ベースのスープは無化調で、豚骨と美桜鶏・桜姫鶏の鶏ガラ等の動物系と玉ねぎや椎茸等の香味野菜、サバ節や高級蒲鉾の材料にも用いられる“エソ”などの4種類の煮干し、昆布等の魚介系を重ねた出汁。
味噌ダレには、西京味噌を使用。
“西京味噌”とは、公家・宮廷文化の中で育まれた白味噌。
米麹をふんだんに使った上品な甘味と低めの塩分(5%)、なめらかな口当たりが特徴の味噌。
スープ表面に香味油が散りばめられた黄土色のスープの色。
丼鉢からは、ふんわりと甘海老の芳ばしい風味が香り立つ。
先ずはスープを一口。
味の濃さが抑えられていて、マイルド寄り。
味噌ラーメンと言えば、パンチ力やコッテリ感を想起するが、ほっこりとする優しい味わい。
続いて飲むと・・・。
味噌でマスキングされがちな出汁感もしっかりと出ている。
西京味噌のマイルドで、仄かな甘さが舌を包む。
味噌の風味や滋味が大切に生かされていて、優しく円くまとまっている。
食べ進むにつれて、味わいに深みが増し、トータルバランスの良さを感じさせる。
麺は「菅野製麺」製の中細ストレート麺。
手もみが入り、やや凸凹としている。
そのため、しっかりとスープを絡め取る。
ハリがあり、スルッと啜り心地が良く、喉越しも良い。
加水率は低めで、サクッと歯切れがシャープ。
具のチャーシューは、豚バラロールと豚肩ロースが1枚ずつ。
豚バラは、味付けが良くトロッと口どけ感が良くて美味しい。
豚肩ロースは、低温調理のロゼ色。
適度な噛み応えを残したしっとりとした肉質。
メンマは、細く裂いたもので、コリコリとした食感。
もやしはシャキシャキ。
他の具は、粗みじん切りのネギとスプラウト、糸唐辛子。
「チーズリゾット」。
残したスープを器ごと回収し、調理をしてから小さい器に入れて提供される。
載せられたとろけるチーズに炙りが入り、芳ばしい香り。
米粒もしっかりとしていて味噌スープがしっかりと浸透。
味噌のスープの旨味とチーズのコクが相俟って、思わず口元が綻びる。
手間をかけた逸品。
【掲載】2020年1月 【行列】0人 【らーめんの王様】★★★★★